【詳報】岡山・新見市長選 石田氏が初当選 現職の戎氏との一騎打ち制す
任期満了に伴う岡山県新見市長選は17日、投開票が行われ、無所属新人で元市議会議長の石田実氏(68)が、無所属現職の戎斉氏(68)との一騎打ちの激戦を制し、初当選を飾った。 【動画】支持者らと万歳する石田氏 当選の知らせを受け、石田氏は選挙事務所(同市高尾)で支持者約140人を前に「有言実行をモットーに人口減少、少子高齢化といった課題解決に向け、スピード感を持って取り組む。持続可能で市民に優しいまちづくりに力を尽くす」と抱負を述べた。 新見市の人口は10月末現在で2万6009人。5市町合併による2005年3月の新市発足時から約1万1千人減少した。選挙戦では人口減対策をはじめ、若者の定住促進や地場産業の担い手確保、過疎高齢化に伴う地域公共交通の在り方などが争点となった。 石田氏は「新見の強みを生かしたまちづくり」を主張。新見公立大の専門知識とスキルを活用した福祉の充実や農林業の6次産業化による雇用創出、地域交通網の抜本的な見直しなどを訴え、戎氏に304票差で競り勝った。 再選を目指した戎氏は、18歳までの医療費無償化や乗り合いタクシーの導入といった1期目の実績をアピールし、市政の継続を強調したが、及ばなかった。 投票率は68・89%(男69・38%、女68・45%)。過去最低だった前々回16年の72・14%を3・25ポイント下回った。 当日有権者数は2万2733人(男1万785人、女1万1948人)。 石田 実氏(いしだ・みのる)石油販売会社社長を経て、2013年の新見市議選で初当選。副議長、議長など務めた。3期目途中の23年12月に辞職し、市長選に挑んだ。新見高卒。上市。 ◇新見市長選開票結果◇ =選管最終= 当7919 石田 実 無新 7615 戎 斉 無現 (無効127)