『噂の!東京マガジン』正月特番は番組初のゴールデン帯で放送 故・笑福亭笑瓶さんによる33年前の「噂の現場」VTRも
1月4日(木)に「噂の!東京マガジン 初笑い新春号!」(夜9:00-9:54、BS-TBS)が放送される。新年一発目となる今回は「初笑い新春号」と題し、お正月特番としては 2015年1月4日以来実に8年ぶり、ゴールデン帯では異例の初放送となる。 【写真】33年前に「噂の現場」で初リポートした笑福亭笑瓶 ■“テレビの週刊誌”がコンセプトの長寿番組 「噂の!東京マガジン」は、1989年10月1日に放送を開始。放送35年目に突入した長寿番組で、2021年4月には地上波TBSからBS-TBSへ引っ越しをし、春には4年目へと歩みを続ける。 同番組では、身近に起こっているさまざまな問題を出演者が直接取材する「噂の現場」や、街行く人々が楽しく料理に挑戦し、プロの料理人にコツを教わる「やって!TRY」などに加え、今年8月20日からは、一人の人物に密着する新コーナー「噂のあの人」もスタート。「なぜここにやってきたのか?」「ここで何をやりたいのか?」を探り、町の問題を浮き彫りにしていく。 ■正月特番ではおなじみのコーナーを放送 番組がスタートした頃から続く看板コーナー「やって!TRY」では、やって!TRY初進出の酒々井プレミアム・アウトレットで、千葉県郷土料理「アジのなめろう」に千葉県民が挑戦。スタジオには和食の達人が登場し、なめらかで濃厚な味わいの作り方、そして覚えておくと便利なアレンジ料理も伝授する。 また、「噂の現場」では、より多くの人に番組のことを知ってほしいという思いから、2年前に取材した金属盗難の現場や、2023年に亡くなったマガジンファミリーの笑福亭笑瓶さんを偲び、笑瓶さんが33年前に初めてレポートした休肝日ができた村の現場を、当時の模様を踏まえて紹介しつつ、その後どうなったのかを新たに探る。 このたび、放送を前にVTRプレビューをした総合司会・森本毅郎と小島奈津子のインタビューコメントが到着。正月特番の見どころや、番組への思いを語った。 ■長寿番組の秘訣は「身近なテーマを拾い上げること」 ――初笑い新春号の見どころは? 森本毅郎(以下、森本):この番組が始まったのはもう35年前、歴史がそのまま生きてひも解けるという強みがこの番組にはあります。新春号は、その集大成みたいなもの。初めての夜の放送。ちょっと力が入っています。なかなかの力作になりそうです。 今まで見たことがない人たちにも見ていただいて、こんな面白いことをやっているのなら日曜日も見ようかなと言ってくれたら、もうけもの! 小島奈津子(以下、小島):テレビは短いサイクルでいろいろな新番組をやっている中で、マガジンのように昔を振り返られるって、やっぱり貴重だと思います。番組を見たことがない皆さんにも良い機会になるといいなと思います。 ――新春号には笑瓶さんによる33年前の噂の現場VTRもあるそうですね? 森本:様変わりするのは当たり前だけど、それにしてもすごい変化だなと思いました。ただやっぱり何と言っても、今年最大の事件は笑瓶。あんなに早く、逝っちゃうとは思わないから…。新春号で、番組を振り返ると笑瓶が出てくる。「笑瓶、元気だったな」と、ある種のセンチメンタルな感情を揺さぶられるような番組になると思います。 小島:私も笑瓶さんが亡くなったことによって、「噂の現場」を助けなきゃと先輩の遺志を継いで拝命しました。ここが私の原点だったなっていうのは本当に思います。 先輩たちが、私がリポートする時に「自分がリポートするんだっていう存在感をアピールして、工夫を凝らす、個性を持って」と、先輩方が教えてくださるんです。今の私が、改めて初心に帰ってアナウンサーとしての気持ちと、個性を持ってやるということ、2023年はチャレンジできたような気がします! ――長寿番組の秘訣は? 森本:身近なテーマを拾い上げてくる。そういうことをずっと続けてきました。だから、僕らは古びちゃうんだけど、ネタは古びない。いつも新しい。我々の方もリニューアルして、新しい人たちになっていくのが理想的だったのかもしれないのですが、ある時点まで来ると、今度は変えない、変わらないというマンネリズム。そのことが逆に、強みになったのかなと思います。 いつも変わらない人たちが、いつも新しいものに挑戦する。そういうことが、この番組の出演者の皆さんは可能な人たちだったから、いいアンサンブルができました。それがやっぱり長続きの秘訣かなと思いますね。 いろいろ議論もするし、お互いに刺激し合うっていうのかな。僕は年配者だけど、番組を作っている時は若い人と上下関係があまりないんですよ。気持ちの上では、いつも同じ土俵の上で勝負します。そういう関係を築けるっていうのは、どういう番組でも成立するかというと、そうでもなくて。 スタッフとのコミュニケーションがスムーズに行われたり、出演者同士の呼吸があったりという…そういういくつかの要素が重ならないと、なかなか続かないです。このアンサンブルを続けてこられたのが、一番の長寿の秘訣かなと思います。 小島:森本さんは朝のラジオでもTBSラジオでもそうですけど、やっぱり核心を突く、核心を読み解いていくエキスパートだと思っています。おもねってないっていうか。森本さんはそこの核心を突いていない日はない。それがもう35年。 「本当のことを言ってるな。核心だよな。ここが!」っていうことが伝われば、やっぱり見てもらえて、番組は続いていくのかなと思っています。 ――全国無料放送でのBS-TBSに引っ越して4年。視聴者へのメッセージをお願いします。 森本:番組のエッセンス、そういうものを失わないためには、工夫も必要です。「やっていて面白い」「意味がある」「甲斐のある仕事」をすることが一番難しいが、それが結果的には見る人たちに面白いと思わせるものだと思うから、スタッフも我々出演者も工夫する。そのためにけんかもするけれど、そういうことを来年もやっていこうかなと思います。 小島:これだけのベテランがそろった番組もないので、良い呼吸というか、チームワークを見ていただきたいです。丸く、でも鋭く…核心を突いていく。それが長寿番組の秘訣であるとも思うし、そういうところも見ていただきたいです!