日華懇・古屋会長、蔡総統と面会 総統選は「世界に重要なメッセージ発した」/台湾
(台北中央社)日本の超党派議員連盟「日華議員懇談会」(日華懇)の会長を務める自民党の古屋圭司衆院議員は14日、蔡英文(さいえいぶん)総統と総統府で面会した。前日に投開票された総統選について、台湾は民主的な手順を経て国のリーダーを選出し、世界に対して非常に重要なメッセージを発したとの考えを示した。 古屋氏は日華懇幹事長代行を務める自民党の金子恭之衆院議員と共に、13日から3日間の日程で台湾に滞在している。この日は蔡氏の他、総統選で勝利した頼清徳(らいせいとく)副総統とも面会した。 古屋氏は、中国からさまざまな選挙妨害の行動を受けたとしても、台湾は外部からの影響を受けなかったと述べた。また、台湾と日本の関係は既に新たな時代に入ったと指摘。今後、双方は経済や社会福祉、安全保障、エネルギー、観光、文化の分野で多くの厳しい挑戦に直面するだろうとしつつ、双方は必ずや協力し、より良い未来を共に創造することができると期待を示した。 その上で、蔡政権が8年間にわたって台日関係の推進に尽力し、豊かな成果がもたらされたとして感謝を表明。蔡氏が任期を終えた後、日本各地を訪れるのを日華懇は歓迎すると語った。 蔡氏はあいさつで、台湾は今後、安定的な路線を継続し、国際的に信頼される役割で自由と民主主義の価値観を守り続け、世界に向かって歩き続けると述べた。また、今月5日に米国で行われた日米韓による「インド太平洋対話」に言及し、会議後に発表された共同声明で台湾海峡の平和と安定への支持が改めて示されたことに感謝の意を表明した。 (葉素萍/編集:田中宏樹)