Z世代の消費行動はどう変わった?…彼らが今、カートに入れているものを紹介しよう(海外)
Z世代は小物を集めている
「我々の調査によると、Z世代のかなりの割合で、美術品、スニーカー、高級ワインなどのコレクターズアイテムに関心を持っており、これらを株式や債券などの伝統的な資産に代わる投資対象として見ている」とケニオンは言う。 しかし、その投資の中にはもっと珍しいものもある。例えば、ソニーエンジェル(Sonny Angel)の人形だ。ソニーエンジェルの販売元であるドリームスUSA(Dreams USA)の広報担当者がBusiness Insiderに語ったところによると、この収集価値のある人形は2024年初め、アメリカのZ世代がすべてを手に入れたいと夢中になったため、世界的な品不足が発生したという。 Z世代のインフルエンサー である「notbretmanrock」ことブレットマン・ロック(Bretman Rock)のソニーエンジェルの開封動画は、TikTokで数百万回も再生され、実店舗でこの人形を手に入れることはほぼ不可能となった。ネット上では実際の小売価格よりも高値で取引されている。 @notbretmanrock Me unboxing the entire dog series……. Likeeee ♬ original sound - Da One N Only オンラインで入手する場合、ソニーエンジェル1箱は10ドル(約1500円)から35ドル(約5250円)以上で販売されることもある。奇妙なことに思える人もいるかもしれないが、ケニオンはこのようなコレクターアイテムは「すぐに得られる楽しみ」を提供し、さらには長期的な価値を持つ可能性さえあると語っている。
トレンドにこだわるZ世代
TikTokの「For You Page」が更新されるたびに、Z世代の必需品となる最新のアイテムも変わってくる。 ブリッグスがBusiness Insiderに語ったところによると、「ルックスを保つこと」ことはオンライン上で重要な要素であり、Z世代はSNSで「特定のファッションやスタイルを身につけて魅力的に見せる」ために出費することが多いという。 「blondechile」として活躍する28歳のTikTokerのショーン・オーウェンズ(Shawn Owens)にとって、そのトレンドの必需品のひとつがヘイリー・ビーバー( Hailey Bieber )の手掛けるブランド「ロード(Rhode)」のスマートフォンのケースだという。 これはヘイリー・ビーバーのインスタグラムに登場する中でも特に目を引くアイテムとなっていて、最近彼女は近々に新色が登場するかもしれないと予告している。 「この秋、バスルームで自撮りするのにこのアイテムは欠かせない」とオーウェンズは話している。 ロードのリップグロスがすっぽり収まるこのスマホケースや、多くの人がお気に入りに登録するスタンレー(Stanley)とオワラ(Owala)のウォーターボトルも、SNSでバズったことも手伝い若者に大人気となっている。ケニオンはこれらをZ世代の「感情的サポートアイテム」と呼んでいる。 「これらのアイテムは、ぎくしゃくした人間関係や不安定なつながりで生じた心の隙間を埋め、自分自身のケアや安心感の象徴になっている」とケニオンは話している。
Jordan Hart