マツダ、長安汽車と共同開発の新型EV「マツダ6e」を欧州に輸出 2025年夏に発売
マツダは1月10日、中国の合弁相手である重慶長安汽車と共同開発した電気自動車(EV)「マツダ6e」を欧州に輸出し、今夏発売すると発表した。マツダが中国から欧州に車両を輸出するのは今回が初めて。EVの新型車投入により、2025年から厳格化された二酸化炭素(CO2)排出量規制への対応を図る。 マツダ6eは、中国で24年秋に発売した「EZ-6」をベースに欧州向けに改良した。車両サイズは4921mm×1890mm×1491mm(全長×全幅×全高)。電池容量は68.8kW時のベースモデルと80kW時のロングレンジモデルを設定する。価格は公表していないが、「4万5000ユーロ(約730万円)以下で提供する」(マツダ広報部)という。 欧州では25年1月から新車の平均CO2排出量を21年比で15%削減する規制が適用されており、罰金を回避するためにはEVの販売を相当量増やす必要がある。欧州連合は24年10月に中国製EVに対して最大35.3%の追加関税を課したばかり。ただマツダは、罰金を回避する方が収益への影響を軽減できると判断したとみられる。