38年前の福井女子中学生殺害事件で再審開始へ 検察が異議申し立てを“断念”
北陸放送
福井市で38年前の1986年、中学3年の女子生徒が殺害された事件で、服役した男性の再審=裁判のやり直しを裁判所が認めた決定に対し、検察側は28日、異議の申し立てを断念しました。 【写真を見る】38年前の福井女子中学生殺害事件で再審開始へ 検察が異議申し立てを“断念” 前川彰司さん(59)は1986年、中学3年の女子生徒が福井市の自宅で殺害された事件で懲役7年の判決を受け、服役しました。 前川さんは一貫して無罪を主張し、出所後に再審を求めていましたが、1回目の請求は検察の異議申し立てで認められず、2022年に2回目の再審を請求しました。 名古屋高裁金沢支部は23日、関係者が警察にうその証言を行うなどの新たな証拠について「無罪を言い渡すべき明らかな証拠」として、再審を認める決定を出しました。 これを受け、名古屋高等検察庁は期限となる28日、再び異議を申し立てを断念しました。これで前川さんの再審開始が決定し、無罪が言い渡される公算が高まりました。
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