WATWING初の武道館公演で感無量の涙「ついてきてくれて本当にありがとう」<ライブレポート>
高橋颯、福澤希空、桑山隆太、八村倫太郎、鈴木曉、古幡亮からなる6人組ダンス&ボーカルグループ・WATWINGが初の武道館公演「WATWING Let’s get on the beat Tour Special Edition in 武道館」を2月8日に開催した。このツアーは彼らが2023年11月から開催していたライブツアー「WATWING Let’s get on the beat Tour」の特別編として行われたもの。チケットはソールドアウトし、超満員のなかでの記念すべき初武道館公演となった。 【写真】ジャンプの高さまでぴったりそろうWATWING ■登場から観客を魅了した6人 ステージ上にはグループ名を冠した大きなオブジェが鎮座。オープニング映像が終わると、そのオブジェの下からメンバーがゆっくり登場するという演出で観客を驚かせた。6人はハードな新曲「Firebird」でライブの口火を切ると、「Shine」では生のストリングス演奏と共に華やかにかつスリリングにパフォーマンス。一方、武道館を「本当にたまねぎみたい」(鈴木)と評するなど自由奔放なMCでは、場内の雰囲気を一瞬で緩やかに。そんなWATWINGらしい緩急で、さらにWindy(WATWINGのファンの愛称)を惹きつけていった。 「Turn it up」では映像演出も生かし、ソロダンスも披露。白シャツ姿に着替えたあとの「Shooting Star」では桑山がピアノを演奏。耽美な演奏に乗せて、6人はエモーショナルな歌声でしっとりと歌い上げる。センターステージに進んでパフォーマンスした「ING」では6人が肩を組んで楽しそうに歌唱。「feel like... this」ではスタンドマイクで、互いに顔を見合わせながら歌うなど、6人は様々な表情を見せながらライブを進行していった。 ライブのタイトルにも冠されている「Let’s get on the beat」ではグループ名であるWATWINGというフレーズでWindyも共に声を上げるなど盛り上がりも最高潮に。タイトル通り、WATWINGのビートを武道館に鳴り響かせた。その後もメンバーがセルフィで撮影した映像を映し出した「Sensation」や、八村主演のドラマシャワー「佐原先生と土岐くん」(2024年、MBSほか)のオープニング主題歌「I don't care」などを披露し、計21曲で本編を終えた。 ■メンバーが涙を見せたアンコール アンコールではDOBERMAN INFINITYがプロデュースを手掛けた新曲「YO MA SUNSHINE」を披露。さらに同曲がライブ翌日の2月9日にリリースされることをアナウンスした。加えて初のホールツアーを8月から開催することも発表し、Windyを喜ばせた。勢いそのままに、メジャーデビュー作収録曲「HELLO WORLD」、タオルを回して一体感を生み出した「HERO」でライブを締めくくる。すると、客席からのサプライズでWindyが「Shooting Star」を歌い始める。予想外の展開に、6人は思わず号泣。 桑山が「俺らはコロナ禍にデビューして、そのときは本当に数えられるぐらいしかいなくて。でもこんな大きいステージ、武道館で大人数のWindyと一緒にライブすることができて本当にうれしいです。俺らはほんとに音楽を届けることしかできないし、 それでしか元気を届けることしかできないかもしれないけど、それでも最後までついてきてくれて本当にありがとう」と感謝を述べる。 他メンバーも口々に「まじで楽しかった!」「最高だった!」と感想を話す。最後に八村が「俺らの目標は、音楽を通して、表現を通して、皆さんに本当に少しでも元気になってほしいということ。だから俺は今日もみんなに少しでも何かを与えよう、与えようと思ってステージに立ってました。でも与えよう与えようと思っていたけど、みんなからいつももらってばっかりだったということを、今改めて気づかされました。いつも本当にありがとうございます。でもこれで終わりじゃないです。WATWINGのWindyの旅はこれからも続いていきます。これからもよろしくお願いします!」と思いを告げ、初の武道館公演を、感動的でありながらもWATWINGらしく明るく締めくくった。 取材・文=小林千絵 ※高橋颯の高は正しくははしごだか