WindowsマシンにUbuntuを入れた!使い方さっぱり分かんない!なんて人のためのUbuntu入門
以前の特集「Windows 10のサポート終了まであと1年を切った!これを機にUbuntuへの乗り換えも検討しませんか?」において、Windows 10がサポート終了を迎えるにあたって、ものは試しにUbuntuを入れてみてはいかが?と紹介した。その場では分量の都合上「なぜUbuntuなのか」という点だけを紹介したが、実際に使ってみると「これUbuntuだとどうするの?」なんて疑問が湧いてくるだろう。そこで今回は、Ubuntuをインストールしてしまった勇気ある読者に向けて、Ubuntuの基本を紹介しよう。 【画像】Ubuntuの基本UIである、Dashインターフェイス ちなみに今回はまったくCLIを使わない前提で説明する。 記事目次 (1)UIの基本であるDashインターフェイス (2)ショートカットを活用してウィンドウの操作をエレガントに (3)設定画面とタスクマネージャー (4)電源管理とシステムステータス領域 (5)日本語入力の基本 (6)ストレージレイアウト (7)標準で使えるアプリケーション (8)ソフトウェアのインストールとアップデート (9)Google Chromeをインストールしてみよう ■ UIの基本であるDashインターフェイス Ubuntuを起動すると、何の説明もなく次のようなUIが表示される。PCの初心者ならともかく、Windowsに慣れている読者であれば「なんとなく」使い方は分かるだろう。 Ubuntuは統一的なUIを作るための基本ソフトウェア(デスクトップ環境)としてGNOMEを採用している。よってデスクトップのUIは「GNOME Shell」を使うことになるのだが、通常のGNOMEに「Dash-to-Dock」(をカスタマイズした「Ubuntu Dock」)やそのほかの拡張機能、テーマを組み合わせることで「Ubuntuらしい」UIに仕上げている。ここではこれをまとめて「Dashインターフェイス」と呼ぶことにしよう。 さて、Windowsでは「Windowsボタン」を押して、そこからアプリケーションを探し、起動する、タスクバーに追加するといった作業が最初の手順となる。Ubuntuで該当するのは画面左下にある「Ubuntuのロゴ(Circle of Human)」ボタンだ。これは内部的には「アプリボタン(apps-button)」と呼ばれている。 アプリボタンを押すと「アクティビティ」が表示され、起動中の仮想ディスプレイの一覧やインストールされているアプリケーションの一覧が表示される。Androidで言うところの「ドロワー」のような存在だ。そこから任意のソフトウェアを選択して起動しよう。 起動したアプリケーションはそのアイコンが画面左端の「Dock」と呼ばれる領域に表示される。Windowsで言うところのタスクバーだ。左にあるオレンジ色のドットがウィンドウの数を意味し、アクティブなウインドウはハイライト表示され、対応しているソフトウェアであれば進捗バーや通知のカウントが表示される。 アプリケーションが終了するとアイコンも消えてしまうが、このアイコンを右クリックし「ダッシュボードにピン留め」することで、常にDockに表示することが可能だ。ドラッグアンドドロップでDockの位置を変更できる。 ちなみにDockそのものの位置や表示内容も自由にカスタマイズできる。まずは設定アプリケーションの「Ubuntu Desktop」にある「Dock」を確認すると良いだろう。 「自動的に隠す」にチェックを入れるとディスプレイ全体を効率的に利用できる。「Panel Mode」ではDockのディスプレイに対する長さを調整する。オンだとWindowsのタスクバーっぽくディスプレイの一辺が全体に広がり、オフだとmacOSのDockっぽく必要な領域にのみ表示される。 「表示先」ではマルチディスプレイ環境において、どのディスプレイに表示するか/全部表示するかなどを設定できる。「画面の位置」でDockの位置を左/右/下のいずれかに変更可能だ。「Dockの動きを設定」では、ゴミ箱のようなシステムアイコンを表示するかどうかをコントロールできる。 実はDockには他にも細かい設定項目が存在する。たとえばDockの背景色、ドットの表示スタイル、クリック時の挙動なども変更可能だ。任意のスタイルシートも適用できるので、そこからカスタマイズを始めてみるのも楽しいかもしれない。 ウィンドウの操作そのものはWindowsと変わらないため、戸惑うことはないだろう。Ubuntuでもウィンドウを左端や右上にドラッグすることで、画面半分や4分の1にサイズ調整できる。ウィンドウの切り替えはDock上の切り替えたいアイコンをクリックするか、左上の「アクティビティボタン」を押すとウィンドウの一覧が表示されるのでそこから選択すると良い。 ■ ショートカットを活用してウィンドウの操作をエレガントに ここまではマウスを使った操作を説明したが、大抵のLinuxユーザーはマウスを使いたがらない(諸説有)。これはキーボードのホームポジションから手が離れてしまうと不安を感じる性質を後天的に得るからだと言われている(要出典)。 そこでUbuntuでも、なるべくキーボードの操作だけでアプリケーションの立ち上げを行なえるようになっている。ここで重要なのが最近のキーボードには備わっている可能性が高い「Windowsキー」だ。Windowsと同じくUbuntuでも、このWindowsキーの操作によるショートカットが備わっている。Ubuntuではこれを「Superキー」と呼んでいる。 ちなみにSuperキーの話をしだすと、UNIXキーボードや101/106キー配列のユーザーはどうするんだ!なんて声が聞こえてくることがある。これについては「Tweaks(gnome-tweaksパッケージ)」をインストールしたり、gsettingsコマンドで任意のキーをSuperキー相当に割り当ててもらうしかない。 ショートカットの操作に話を戻そう。Superキーを1回押せば、アクティビティが起動する。これは先ほどのアクティビティとは異なり、すでに起動済みのアプリケーション一覧が表示される。この検索ウィンドウに起動したいアプリケーションを入力すると絞り込みが行なわれ、該当するアプリケーションが単一になるか、Tabキーやカーソルキーで選択し、Enterキーを押せばアプリケーションが起動できるのだ。 Dockにピン留めしたアプリケーションや起動済みのアプリケーションは、そのアイコンの位置によって「Super + 数字キー」で起動もしくはフォーカスする。どのアイコンにどの数字が割り当てられているかは「Super + q」で確認できる。 ウィンドウを最大化/元に戻したり、ディスプレイの右半分や左半分に揃えたい場合は「Super + カーソルキー」が使える。ちなみに最新のUbuntuでは「タイル型っぽい機能」が備わっているため、右半分を指定したウィンドウで埋めれば、左半分をどれにするかの選択肢も出てくる。ウィンドウを最小化したいなら「Super + h」を使う。 あるウィンドウをマルチディスプレイの別のディスプレイに移動したければ「Super + Shift + カーソルキー」だ。さらにUbuntuには最初から「仮想ディスプレイ(ワークスペース)」の機能も備わっており、「Super + PageUp/PageDown」で隣の仮想ディスプレイに移動できる。ウィンドウを移動したい場合は「Super + Shift + PageUp/PageDown」を使う。 なお「Super + d」で「全ウィンドウを最小化」できる。壁紙を見て心を落ち着けたい場合に有効だろう。このようにSuperキーを使えば、ある程度の操作をキーボードだけで済ませられる。このあたりはカスタマイズも可能なので設定アプリケーションの「キーボード」も参考にすると良いだろう。 最初にも説明したように、UbuntuではこのようなUIを「GNOME Shell」とその拡張機能で実現している。GNOME Shellにはほかにも便利な拡張機能が存在するので、それを探してみるのも楽しいかもしれない。さらにGNOME Shellのような「システム全体のGUI」を「デスクトップシェル」と呼んでいる。LinuxではGNOME Shellに限らず、さまざまな目的/デザインのデスクトップシェルが存在し、自由に置き換えられるのだ。これもWindowsにはない楽しみと言えるだろう。 ■ 設定画面とタスクマネージャー Windowsでトラブル時によくお世話になるソフトウェアの1つが「設定アプリ(やコントロールパネル)」と「タスクマネージャー」だろう。Ubuntuで該当するのは「設定」と「システムモニター」だ。どちらもアクティビティから「設定」もしくは「settings」、「システムモニター」もしくは「system monitor」で検索し起動できる。 「設定」に関してはその名の通りシステムの設定ツールだ。これは比較的日本語化されているため、そこまで操作に困ることはないだろう。初めてUbuntuを触るなら、一通り名前だけでも見ておくといいかもしれない。有線LAN/Wi-Fi/サウンド/Bluetooth/プリンターなどの管理もここから行なえるし、壁紙やちょっとした外観/テーマの変更もできる。 システムモニターは、Windowsのタスクマネージャーとほぼ同じだ。プロセスの一覧、CPU等のリソースの使用状況などが表示される。CPUやメモリのリソースを消費しているプロセス(Windowsで言うタスク)は、ここから強制終了することも可能だ。 ■ 電源管理とシステムステータス領域 電源のオン/オフについては、PCの物理的な電源ボタンか画面右上の「システムステータス領域」にある電源ボタンアイコンを押して、サスペンド/再起動/電源オフ/ログアウトから選択する。位置こそ異なるが、このあたりの用語はWindowsと違いはないだろう。 ちなみにUbuntuの「サスペンド」はWindowsのスリープと同様で「suspend-to-ram」を意味する。つまり状態をRAM上に保存するため、通電は必要だ。状態をディスクに保存することで電源をオフにする休止状態、「ハイバネーション(suspend-to-disk)」機能もあるが、トラブルが多いため無効化されており、使うには追加の設定が必要になる。 マウス操作をせずにシャットダウンしたければ、Superキーを押してから「shutdown」と入力し、「電源オフ」が選択されたらEnterキーを押す。確認ダイアログが表示されたらTabキーで「電源オフ」にフォーカスを合わせてEnterキーを押せば電源を落とせる。再起動の場合は「shutdown」の代わりに「reboot」を入力すれば良い。 電源ボタンを押した時の挙動や、ACアダプター未接続の状態のノートPCで自動サスペンドするかどうかは設定アプリケーションの「電源管理」でコントロールできる。ちなみにノートPCの蓋を閉じると自動でサスペンドする設定を変更するUIは用意されていない。変更したければ、設定ファイルを編集するか、Tweaks(gnome-tweaksパッケージ)をインストールする必要がある。 ところで電源ボタンがある「システムステータス領域」は、ほかにもさまざまなボタンが用意されている。これは主に設定ツールで設定できる項目の一部を、ここからワンタッチで変更できることを意図している(これを「クィック設定メニュー」と呼ぶこともある)。 たとえばWi-FiやBluetoothのオン/オフ、サウンド出力/入力デバイスの選択、音量や夜間モード/機内モード等への変更、電源モード(性能優先かバッテリ優先か)などを変更できるのだ。なお、この領域は「Super + s」でも開閉できる。 この左上にあるのはスクリーンショットボタンだ。これはPrintScreenキーを押したときと同じ挙動になる。初期状態では指定した矩形領域のみを撮影できるし、ウィンドウ単位の撮影や画面全体の撮影にも切り替えられる。選択画面のビデオボタンを押せば、スクリーンキャストの撮影になる。Ubuntuの場合、この選択画面で一度画面の描画が停止するのでゆっくり選択すれば良い。また、撮影したデータは即座にホムディレクトリの「ピクチャ」の「スクリーンキャスト」に保存される。 ■ 日本語入力の基本 日本語の入力方法もWindowsと大きくは変わらない。Ubuntuでは入力メソッドとして「IBus」を、入力メソッドエンジン(IME)としてGoogle日本語入力由来の「Mozc」を採用している。 右上のシステムステータス領域のそばにある「ja」や「A」「あ」などのアイコンで、現在の状態が表示される。「ja」は日本語キーボードによる直接入力モード、「A」はIMEによる直接入力モード、「あ」はIMEによるひらがな入力モードだ。 日本語キーボードだけでMozcを使う限りにおいて「ja」はほぼ使わない。よってこのアイコンをクリックして「日本語(Mozc)」に切り替えてしまおう。もしくは「Super + Space」で切り替えても良い。この切り替え機能は複数の言語のキーボードを使い分ける場合に便利でもある。あとたまにMozcが落ちてしまった時は、「Super + Space」で一度「ja」に戻してから「A」に切り替えるとMozcが起動する。「なんか日本語入力ができなくなった」時は試してみよう。 IME上の「A」と「あ」の切り替えは、「半角/全角」キーを使う。英語キーボードの場合は「Ctrl + Space」の利用が一般的だが、こちらはMozc側の設定ツールでキーボードショートカットを変更しないと使えない点に注意しよう。先ほどのシステムステータス領域のアイコンから「ツール」の「プロパティ」を選択するとカスタマイズできる。 もしMozcの設定ツールが起動しない場合は、インストール時に設定ツールがインストールされていなかった可能性が高い。「設定」ソフトウェアの「システム」にある「地域と言語」から「Manage Installed Languages」を起動すると、足りないソフトウェアがあればインストールするか問い合わせてくる。まずはそちらを確認してみよう。ちなみに「設定」ソフトウェア」の「キーボード」では、他の言語のキーボードを追加できる。 入力メソッドはIBus以外に「Fcitx」も人気だ。また、IMEというか「日本語かな漢字変換」として「SKK系の実装」も玄人向けに根強い人気を誇っている。Ubuntuでもこのあたりを切り替えて使えるようになっているので、いろんな日本語入力体験を試してみると良いだろう。 ■ ストレージレイアウト WindowsとUbuntuで最も異なるのが、ストレージのレイアウトだろう。 Windowsの場合はデバイスごとに「ドライブ」が割り当てられ、それぞれが独立したディレクトリ(フォルダ)ツリーを持っている。たとえば、システムストレージと外付けのUSBストレージは異なるツリー(ドライブ)に配置される。 それに対してUbuntuを含むLinuxは、「/(ルート)」を先頭にした単一のディレクトリツリーで構成される。普通に使う分には「Ubuntuにおけるディレクトリ=Windowsにおけるフォルダ」と考えて問題ない。 たとえば新しいストレージを追加したり、USBストレージを接続する場合は、「マウントポイント」と呼ばれるツリー上の任意の空ディレクトリにそのストレージを「マウント」することで、アクセス可能になる仕組みだ。Ubuntuデスクトップの場合、USBストレージを接続するだけでDockにストレージアイコンが表示される。それをクリックすれば自動的にマウントしてディレクトリが表示されるし、アイコンを右クリックして「取り外し」を選べば、USBストレージを取り外せる。 ユーザー固有のディレクトリは「/home/ユーザー名」となる。これを「ホームディレクトリ」と呼ぶ。この下に「ダウンロード」や「ドキュメント」などが作られ、アプリケーションごとにデータが保存される。ファイルブラウザーで開くと「ホーム」と表示されるのがユーザー固有のディレクトリだ。 ちなみにホームディレクトリには「ドットファイル(dot files)」と呼ばれる特別なファイルやディレクトリが存在する。これは慣例的には“ソフトウェアによるユーザー固有の設定”や“一時ファイル”などとして使われる。今後Ubuntuをカスタマイズしていく上で、ドットファイルを編集することが出てくるのだが、こちらも最初のうちは触らないほうが良い。ちなみにファイルブラウザだと「Ctrl + h」でドットファイルの表示オン/オフが切り替えられる。 Windowsで言う「Program Files」のようなアプリケーションごとの固有のディレクトリは原則、存在しない。Ubuntuの場合は、パッケージ管理システムがソフトウェアごとの依存関係に応じて適切な場所に配置することになっており、「このソフトウェアのファイルはここ」というのを初心者がすぐに分かるようにはなっていない。ただしパッケージ管理システム関連のコマンドの使い方を覚えれば、機械的に場所が分かったりファイルごとのバージョンなども把握はできる。 ちなみにリポジトリ以外からインストールするソフトウェアや、「snapパッケージ」に関してはまた別だ。こちらは説明するとややこしくなってくるので、「そういうものもある」ぐらいに思っておいてほしい。 ■ 標準で使えるアプリケーション Ubuntuでは、いくつかのファイルについては最初からインストールされているアプリケーションで対応している。ただし最近のUbuntuはインストール直後はできるだけソフトウェアを少なくする設定も選べるようになっている。ここではインストール時に「拡張選択」を選び、一般的なソフトウェアがインストールされている前提で、ファイルごとに対応するソフトウェアを紹介しよう。 GNOME系のソフトウェアは、名前がテキストエディターやビデオなど、固有名詞を使わない傾向がある。ただそのままの名前だと「ファイル(ブラウザー)からビデオ(ディレクトリ)にあるビデオ(ファイル)をビデオ(Totem)で再生する」なんて、この上なく分かりにく説明になってしまう。そのためUbuntu関連の記事や書籍では、過去のアプリケーション名(NautilusやTotemなど)で説明されることも多い。 ちなみにzipファイルもインストールされているツールで展開できる。ただしWindowsで作った日本語ファイル名が含まれるzipファイルについては注意が必要だ。Windowsは伝統的にzipファイルのファイル名の文字コードとして「cp932」を採用している。しかしながらzipファイルのフォーマットとしてこの文字コードを識別する手段がない。Ubuntuを含むほかのOSでは「UTF-8」を期待して展開しようとするためファイル名が文字化けする。 これに対する根本的な解決策は今のところ存在しない。ただし、Ubuntu Japanese Teamが提供するパッチを取り込めば回避は可能だ。 ■ ソフトウェアのインストールとアップデート 最初からインストールされていないソフトウェアは、何らかの方法でインストールする必要がある。Ubuntuの場合は、WindowsやAndroidなどと同じく「ストアアプリ」を使う。これは「アプリセンター」と呼ばれる。 Ubuntuにおけるソフトウェアの管理は現在過渡期という状況で、説明しようとすると話が膨らんでしまうので、気になるようなら次の記事を参考にして欲しい。最初のうちは「アプリセンターから目的のソフトウェアを探す」だけでも十分で、そのうち「aptコマンドでパッケージをインストールする」ことも増えてくるだろう。 Ubuntuの場合は、アプリセンターやaptコマンドでインストールしたソフトウェアも、システム更新時のアップグレード対象となる。要するにWindowsで言うところの「Windos Update」で、インストールしたソフトウェアも更新できると思っておけば良いだろう。 最初のうちは次のようなアップデートの通知が届くので、それに従って更新を行なうだけで良い。 Windowsの特定のアプリケーションのように、アップデートのたびに再起動を求められることはほとんどない。必要になるのはカーネルの更新時ぐらいだが、それも勝手に再起動されるわけではなく、各種ファイルを保存するなどしてから、都合の良いタイミングで再起動すれば良い。 ■ Google Chromeをインストールしてみよう アプリをインストールする具体例の1つとして、Google Chromeをインストールしてみよう。ただし残念ながらChromeそのものは「アプリセンター」からはインストールできない。オープンソース版のChromiumであれば、アプリセンターからインストールできるので、それを使うのもアリだろう。 もし本家のGoogle Chromeを使いたいのであれば、Google Chromeの公式サイトから「debファイル」をダウンロードすることになる。このdebファイルは、Ubuntuを含むDebianのパッケージファイルだ。 これでGoogle Chromeのインストールは完了だ。Google Chromeのdebファイルは、Googleが管理するパッケージリポジトリをシステムに登録するようになっているため、更新があった場合もUbuntuの更新システムと同じ形で更新できる。 ほかにも「Microsoft系のツール」や「Steam上のゲーム」をインストールする場合も特殊な手順が必要になる。このあたりは次の記事を参考にして欲しい。 ものすごく駆け足で説明したが、UbuntuはWindowsと異なる部分も多いものの、初心者が軽く使うぐらいであればそこまで違いを意識する必要はないことも理解してもらえたことだろう。もちろん深く使うようになればなるほど、その差異は大きくなってくるし、その差異を受け入れられるかどうかはその人次第になってはしまう。 また、Ubuntuの場合はCLIを使うと利便性が格段に向上する。「CLIを使う」こと自体を受け入れられるかでも、Ubuntuに対する印象はだいぶ変わってくるだろう。 もしWindowsに多少なりとも不満を感じているのであれば、別案としてのUbuntuで生活してみるのはいかがだろうか?
PC Watch,Ubuntu Japanese Team/株式会社 創夢 柴田充也