へずまりゅうが都知事選出馬表明 やはり公約は「高齢者に厳しい社会へ」か? キャラ変の兆候も
元迷惑系YouTuberのへずまりゅう(32)が6月4日、政治団体「へずまJAPAN」を設立したとX(旧ツイッター)で発表した。前日の3日には東京都知事選挙(7月7日投開票)への立候補を表明しており、出馬への準備が着々と進んでいることを明かした格好だ。 【写真】供託金300万円を納め、貯金が0になったと明かすへずまりゅう へずまといえば、迷惑系として活動している最中からたびたび選挙に立候補してきた。2021年10月には参議院の山口県選挙区の補欠選挙に出馬し落選、23年4月には豊島区議会選挙に出馬し、こちらでも落選していた。 もはや、最近では「選挙系YouTuber」とでも呼ぶべき存在となっているのはもちろん、今回の都知事選についても「供託金300万円を収めてきました。これで貯金は0になりました。全てを掛けて東京都知事選に挑みます」とXで投稿するなど、今回も気合十分だ。 参考までに、へずまにとって直近の選挙である豊島区議選ではどのような公約を掲げていたかというと、「高齢者に厳しい社会へ」。具体的には「爺婆が税金を全て払えばいい!」といった主張をXで繰り返していた。 ■「これまでのテイストを改めた方が…」 本人が迷惑系として活動してきたところから、今回の都知事選でどのような主張をするのか注目だが、ITジャーナリストの井上トシユキ氏はこう言う。 「本人にしてみれば、得意分野ともいえる豊島区議選の時のような世代間の分断をあおるような主張をしたいところでしょうが、昨今は迷惑系に対する辟易とした世論が強まっているため、都知事選ではこれまでのテイストを改めた方が、票が入るのではないでしょうか。本人も世論の変化に気づいているのか、今年の元日に発生した能登半島地震の被災地でボランティアをするなど、今年に入ってから『キャラ変』とでも言うべき動きをしていたのが実に興味深いです」 すると、実際の選挙ではどのようにアピールしていきそうなのか? 「有権者の風向きですが、昨年までに比べて自公政権への風当たりが強いように感じます。となると、現政権を仮想的とした公約やアピールをした方が効果的なのでは。実は、YouTuberも含め、選挙でSNSやYouTubeを効果的に使えていた方はほとんどいません。多くは街頭演説の様子をアップするなどの『事後報告』的な活用方法に終始しているのが実情です。そうではなく、せっかくSNSやYouTubeを使うのですから、双方向性を利用して候補者と有権者が議論をしていくという形で情報発信をすれば、さらなる票の積み増しができるのではないでしょうか。もちろん、議論が過熱して炎上しないのが前提ですが」(井上氏) これまでのキャラを反転させれば、多少なりとも有権者は振り向くということか。