光化学スモッグの仕組み解明へ 上空1千メートルでドローン調査
光化学スモッグが発生する仕組みを解明しようと、埼玉県環境科学国際センター(加須市)が、ドローンを使って上空1千メートルの大気調査に乗り出した。これまでは地表付近の調査が中心で、上空1千メートルの調査は国内で初めてという。大気中の化学物質などのデータを集め、対策に役立てる。 県は「光化学オキシダント」と呼ばれるオゾンなどの汚染物質の濃度に応じて、光化学スモッグの「予報」「注意報」「警報」「重大緊急報」を出している。 埼玉は注意報の発令日数が全国的にも多い。2019、20年は健康被害の報告もあった。猛暑だった今夏は近年にないペースで注意報が繰り返され、発令は計14日で昨年の2倍になった。
朝日新聞社