クレカの加盟店手数料が下がるとどうなるの?キャッシュレス利用者が受ける影響を専門家に聞いてみた。
つまり、AmazonでMastercardブランドの楽天カードを利用されると、VisaやJCB、American Expressブランドの楽天カードで支払われるよりも楽天カードにとって収益性が悪い、または逆ざやになると言うことです。
しかし、AmazonでのMastercardブランドの楽天カード利用が、他の国際ブランドと同程度になったため、再度1%還元に戻ったと言う事でしょう。
最初に紹介した「インターチェンジフィー」が「手数料率(Z)」になります。
ポイント還元率は今後下がる?
消費者としてクレカなどのキャッシュレス決済を利用していると、カードを発行する会社との接点しかありませんが、その間に、さまざまな会社が存在しており、なかなか複雑な仕組みになっていることがわかります。
この手数料があるため、キャッシュレス決済を導入しないお店もありますが、手数料が下がればもっとキャッシュレス決済を導入する加盟店は増えます。
加盟店手数料が下がると、キャッシュレス決済できるお店は増えますが、消費者が獲得できるポイントは下がるという仕組みです。
現金しか使えないと残念な気持ちになりますが、キャッシュレス決済できる加盟店の場合は、ありがたいですね。
菊地崇仁
ポイント交換案内サイト「ポイント探検倶楽部」を運営する株式会社ポイ探の代表取締役。さまざまなポイントやカード情報に精通し、テレビや雑誌等で活躍中。著書に『新かんたんポイント&カード生活』(自由国民社)等がある。