【KNOCK OUT】栗秋祥梧と中村優作が究極打撃格闘技ルールで激突「足を止めての殴り合い」を希望する栗秋に中村は「一生テイクダウンに行こうと思う」
2024年6月23日(日)東京・国立代々木競技場第二体育館で開催されるKNOCK OUTのビッグマッチ『KNOCK OUT CARNIVAL 2024 SUPER BOUT“BLAZE”』(U-NEXT配信)の第一弾対戦カード発表記者会見が、5月9日(木)都内にて行われた。 【写真】よく喋る中村に栗秋は困り顔 異色のカードが組まれた。今大会ではKNOCK OUTの4つのルール=ヒジ打ち・首相撲ありのREDルール、オープンフィンガーグローブのREDルールとなるRED-OFGルール、ヒジ無しでワンキャッチワンアタックのBLACKルール、そしてOFG着用でMMAから寝技・関節&絞め技を省いたUNLIMITEDルールの全ての試合が行われる。 ヒジ打ち、パウンド、サッカーキック、グラウンドでのヒジ・ヒザありの“究極打撃格闘技ルール”に栗秋祥梧(クロスポイント吉祥寺)が挑む。その対戦は、RIZINで活躍する中村優作(TEAM FAUST)に決定。 日本拳法をバックボーンに持つ中村はMMA19勝10敗1分。2018年5月の『RIZIN.10』で那須川天心とキックルールで対戦(2R KO負け)した経験を持つ。一時は泥沼の3連敗を味わったが、2022年11月に征矢貴と激闘の末に勝利。2023年4月のメイマン・マメドフ戦ではわずか23秒でKO負けを喫したが、10月にヒロヤ、2024年3月にアルマン・アシモフに勝利して連勝中。元WSOF-GCフライ級王者。 栗秋は九州で活躍後、2018年10月に上京してクロスポイント吉祥寺に入門。天性の格闘技センスを生かした左の攻撃を武器とし、飛びヒザ蹴りは一撃必倒のキレと破壊力を秘めている。しかし極度の練習嫌いとして知られ「いかに練習せずに勝つか」をテーマに掲げている変わり種。 2022年7月にTAKERUに判定で敗れたが、10月の『RIZIN』では翔を2Rにハイキックでマットに沈めた。2023年4月に内藤凌太に判定2-1で勝利すると、6月には鮫島大翔を得意の左フックでKO。9月にはK-1 GROUPから乗り込んできた第6代Krushフェザー級王者・玖村修平を初回KOに降して評価を一気に高めたが、2024年2月の『ONE Friday Fights』初参戦で判定負け。4月のシュートボクシングでは山田彪太朗に判定負けで戦績は44勝(24KO)23敗3分。 DEEPの佐伯繁代表の力添えで実現したというこの一戦。山口元気KNOCK OUT代表は「ヒリヒリした試合が見られるんじゃないか。中村選手のテイクダウン、栗秋のムエタイ流の崩し。ムエタイとMMAを戦わせたらどうなるかってところが見たくて組んだカードです。期待しています」と、自信を持って送り出す対戦カートだとした。 初挑戦の栗秋は「今回凄く刺激のあるカードなので、足を止めて殴り合いが出来ることを楽しみにしています」とコメントしたが、中村は「まずはオファーをありがとうございます。ちょっとルールを聞いたんですけれど大丈夫ですか。ほんまに」と危険なルールを心配しつつ「足を止めて打ち合おうと言われたんですが、僕はそんな気はさらさらないので。一生テイクダウンに行こうと思っているけれど大丈夫ですか?」と、栗秋の提案を拒否。 これに栗秋は「それでも大丈夫です。(テイクダウンディフェンスは)練習してないけれど(笑)。ルール的に喧嘩だと思っているのでバチバチ行きましょうって感じです」と答える。中村は「怖いなあ。でもそこは練習しとかないとあかんちゃう?」と問いただすが、山口代表は「ナメているので。普段から練習してないんですよ」と煽る。 栗秋が「べらべらうるさいなと。良く喋る方だな」と言うと、中村は「こっちは喋りで勝負しとんねん」と言い返す。 初めてのルールに臨むことでどんな練習をするかと聞かれた中村は「初めてなのでどういう練習と言うか。今までやっている練習をやって試合に臨みます。総合の試合かなと思っています」と普段のMMAの感覚で臨むとしたのに対し、栗秋は「別にいつもと変わらない。いつも通り行きます。全然練習してないので今回もする必要ないかなと思います」と、練習嫌いキャラ全開。やっぱりナメているんですねと問われると「別にナメてないです」と、それが普通なのだと答えた。 中村はそんな栗秋に「男前だからカッコいいですよね。僕が同じことを言ったら炎上しますよ。それであの実力ですか」と、練習嫌いでもそんなに強いのかと驚嘆した。 テイクダウンされて逃げることが出来ても、繰り返されれば弱点であるスタミナに影響するのでは、と聞かれた栗秋は「そうならないようにします」と言い、組み技の経験は何かしらあるのかとの質問には「全然ないです。会長が言ったムエタイの首相撲ですけれど、最近は全然やってないので得意なわけではありません」と飄々と答える。 栗秋は「6月はお祭りだと思うので、リング中央で足を止めて殴り合ってくれると思っている」と、あくまでも中村が打ち合ってくれるはずと主張。 これに中村は「じゃあ9分間、首相撲でやるか」と言いつつも「打ち合いさせていただきます」と打ち合いにも付き合うと宣言。 中村と言えば、那須川天心戦で胴廻し回転蹴りを決められたシーンが有名だが、栗秋も胴廻し回転蹴りを使うと聞いた中村は「天心にそれで鼻を折られっぱなしなので、それはやめてくれるか? あいつのせいで鼻曲がったままやんか。それだけは勘弁してくれるかな?」と胴廻し回転蹴りはやめてくれと言うと、栗秋は「スタミナがあれば2回します」と2回までは出すと宣言した。 また、中村はKNOCK OUTに出場することを決めた理由を聞かれると「キックボクシングの団体に出たことはないけれど、21歳の時にKAMINARIMON(RISEのアマチュア大会)に出ていたんですよ。出とけって言われて。その時、相手を投げて反則負けになったんですが、山口さんが雑誌で僕のことを褒めてくれていたんです。それが僕の雑誌デビューでした。それを覚えていてので、その人からオファーが来たので嬉しかった」とのエピソードを披露。「キックルールではやりたくないと思っていたんですが、このルールを聞いて面白そうやなと思って、それで参戦を決意しました」とNLIMITEDルールだからOKしたと話した。 山口代表は「佐伯さんにお願いした時に、真っ先に中村選手に出て欲しいとお願いしました。ストライカーの選手は出やすいルールなので。ヒリヒリした試合が見られる。首相撲だったり、崩してからどうなのかが見たかったので。打撃の将来性があるルールだと思っているので、MMAの選手に出てもらいたいと思っていました。一発狙って栗秋にもやって欲しいと思いました」と、中村に白羽の矢を立てた理由を説明。 また、栗秋には同門の鈴木千裕と練習したり、アドバイスを受ける予定はないのかとの質問が飛んだが「そもそもジムに行かないのでないですね。練習は見て応援します。で、いい技があったら自分も使おうと思います」と、鈴木の練習を見るだけだという。 シュートボクシングに出場する前は投げや立ち関節の練習をしたと言っていたが、それが今回の試合で使える可能性はと聞かれると「いや、ないですね」ときっぱり。「ルールを聞く限りではそんな甘くないと思います」と、あくまでも打ち合いに賭けると話した。
ゴング格闘技
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