引退の桜井良太、B1レバンガ北海道GMに就任 背番号「11」は永久欠番に
バスケットボールB1のレバンガ北海道は11日、今季限りで現役を引退した桜井良太が7月1日付でゼネラルマネージャー(GM)に就任すると発表した。また、桜井の背番号11を永久欠番とすることも明かされた。 8日に引退試合に臨んだ桜井はこの日、札幌市内で会見に出席。スーツ姿で登場し、「このチームを優勝に導いていけるような選手になりたいと思っていたが、その夢はかなわなかった。GMは長い目で見てチームを強くできる。GMという立場に変えて、夢を実現させられるチャンスをもらえたことはすごくうれしく思っている」と語った。 引退についてチーム側と今季中から話し合いを重ね、シーズン終盤にGM就任を決めたという。会見に同席した横田陽CEOは「彼の一番の魅力は人を引きつけるところで、誰からも愛される選手でした。専属のGMとして、現役選手との交渉や今後のリクルート、トップチームとユースの橋渡しなどの役割を大いに期待している」と話した。 2007年にトヨタ自動車から当時のレラカムイ北海道に移籍し、17年間プレーを続けてきたが、内なる思いがあった。「コンプレックスを抱えていた。レバンガ北海道をなかなか強いチームにできなかった」と、一選手としてもどかしい気持ちがあった。強豪チームを作り上げることは決して自分の満足のためだけではない。「レバンガ北海道にかかわる人たちが常にポジティブなマインドで毎日を過ごせる状況を作っていきたい」と力説した。 また、チームの永久欠番は折茂武彦社長が現役時代に背負った9番以来、2人目。桜井は「9番や11番はどのチームにもいるし、(選手の)リクルートに影響すると思うので、(チームに)考えた方がいいんじゃないですかと言ったんですけどね」と冗談めかしつつ、「ものすごく光栄です」と笑顔をのぞかせた。
報知新聞社