座礁タンカー重油流出止まるも「磯に油が付着しているから、今は無理」嘆く地元漁協 えい航作業は10日午前再開へ 北海道函館市恵山沖
北海道放送(株)
北海道函館市の恵山岬近くで座礁しているタンカーの燃料の重油の流出が止まりました。 10日の曳航作業の再開に向けて、9日は壊れたけん引用のロープをかける柱の修理が行われました。 【写真を見る】座礁タンカー重油流出止まるも「磯に油が付着しているから、今は無理」嘆く地元漁協 えい航作業は10日午前再開へ 北海道函館市恵山沖 藤田忠士記者 「座礁から3日目を迎えた現場です。タンカーはいまだ残ったままで、作業に大きな進展はありませんが、油のにおいだけが少し薄くなったように感じます」 『さんわ丸』の船底から漏れ出た燃料の重油は一時、長さ2.7キロ幅1キロまで広がりましたが、9日流出が止まったことが確認されました。 海上保安庁は、油漏れ事案などを専門に対応する機動防除隊を派遣し、現地調査を行いました。 ・えさん漁業協同組合 上見孝男 組合長 「おそらく磯に油が付着しているから、ウニや海藻をとるのは今は無理」 『さんわ丸』は、けん引用のロープをかける『ボラード』と呼ばれる柱が、7日のえい航作業で破損したことがわかり、9日に修理と補強を行いました。 また、壊れたタンクの重油をほかのタンクに移す作業も行い、10日の満潮を迎える午前11時前、えい航作業を再開する見通しです。
北海道放送(株)