【九州初】すし職人の専門学校が福岡に 3か月の短期集中! 背景に「インバウンド客の増加で職人足りない」海外移住を見据える人も
FBS福岡放送
福岡市に5日、すし職人を養成する専門学校が開校しました。九州では初の専門学校です。 ■石田旭昇アナウンサー 「福岡市内の専門学校の入学式にやってきました。新入生はスーツではなく板前の格好をしています。」
5日、福岡市で開校したのは「飲食人大学 福岡校」です。学ぶのは江戸前ずしです。3か月の短期集中ですし職人を養成する専門学校で、九州で初めてです。 入学したのは20代から60代の9人です。中には飲食業未経験で挑戦する人もいました。 ■元アパレル業(51) 「アパレルの店舗の運営をしている会社でした。3月末まで。もし子どもが将来的に海外の大学に行きたいと言われたときに、いまの日本の状況だとなかなかできないので。」
入学初日から、実技の授業です。まずは魚のさばき方からを習います。 ■生徒 「身がいっぱい。」 なかなかうまくいきません。今回入学した若林恭平さん(31)は、鉄道関連の会社に勤めていましたが、一念発起して、すし職人を目指します。 ■若林恭平さん(31) 「私には子どもが2人いて、その子どものために海外移住を考えています。海外移住に有利な、すしのシェフになるためにに来ました。とても不安ですね、正直。」
続いて、握りの練習です。 ■講師 「ひっくり返して、まっすぐ。」 シャリの握りが甘いと指摘されていました。今回、すし職人の専門学校が福岡に開校したのには理由がありました。 ■飲食人大学 福岡校・青木信二さん Qどうして福岡に開校? 「福岡はインバウンドのお客さんがめちゃくちゃ多いんです。そして明らかにすし職人が足りていない状況です。」
法務省の出入国管理統計によりますと、福岡空港への外国人入国者数は去年、コロナ禍前の2019年の水準にまで回復しています。インバウンド市場の拡大が期待される福岡に、今回開校したというわけです。 ■若林さん 「3か月間は学ぶということに重きにおいて、みんなと切磋琢磨しながら頑張っていきます。」 一人前の寿司職人を目指して生徒たちの挑戦が続きます。