＜FC東京・町田＞試合後、サポーターの声援にこたえる町田・ナ・サンホと望月ヘンリー海輝（右）（撮影・西海健太郎）

　◇明治安田生命J1第9節　町田2－1FC東京（2024年4月21日　味スタ） 　明治安田J1リーグは2試合が行われ、町田がFC東京に2―1で勝ち、首位を奪回した。前半追いつかれた直後、初先発の大卒新人DF望月ヘンリー海輝（22）が縦パスをライン際で折り返し決勝アシスト。東京勢同士の初対決を制した。C大阪は名古屋に1―2で敗れ、首位から2位に転落した。 　期待の大型右サイドバックが抜てきに応えた。前半PKで追いつかれた直後、望月が決勝点を演出した。最終ラインからのロングパスで相手選手とのスピード勝負に勝ち、長い足を伸ばしてラインを割りかけたボールを空中で折り返した。「狙っている得意な形で結果を出せて良かった」。父がナイジェリア出身で1メートル92の長身。チーム随一のスピードとジャンプ力で躍動した。 　初昇格で快進撃も、前節神戸に敗れて約1カ月守った首位から陥落した。「連敗は絶対にできない」という黒田監督は17日のルヴァン杯で猛アピールした望月ら3人をリーグ戦初先発起用し、首位奪回に成功。初対戦となったFC東京とのダービーを制し「町田の名をこの東京でとどろかせられるか、意味の深い試合になった」と勝利をかみしめた。　（矢吹　大祐）