新製品発表の場だけではなく CESで見える各社の「トップ」力と「ストーリー」力
世界のテックが集まるCES。新製品発表の催しではなく、むしろ、これから世に問おうとする技術、開発中の題材、企業のコンセプトを訴求する場としての色彩が一段と濃くなっている。企業によっては、「〇〇は今年、将来技術ではなく実際の製品を発表していた」と逆に話題になるほどだ。 いまや「世界最大級のモビリティーショー」ともいわれる中でも、新車や新モデル発表より、新しい協業や開発コンセプトといったものが中心になる。既存製品・新製品についても、それを使って何を実現するかといった「ストーリー」が重要になっている。 別の役割は、この場が一つのエコシステムであるということ。マイクロソフトのCEOは新興のブースを回り、熱心に質疑を展開。韓国の財閥大手もトップも他社を相互に訪問し、アピールする。 そんな中、日系勢もブース展開に工夫を凝らし、またトップ自らが足を運んでさまざまな情報発信・収集に努める姿も見られる。 いわば「ストーリー力」「トップ力」が問われる中、内外各社はどう取り組んでいるか。本紙では連載で紹介している。
電波新聞社 メディア事業本部 報道部