ステージ熱狂、福岡高書道部とコラボも サトウマンション二戸無料ライブ
二戸市出身の4兄弟ロックバンド「SaToMansion(サトウマンション)」による音楽イベント「南部事変2024」が26日、同市のなにゃーとで開かれた。結成10周年となる2026年に九戸城跡でのライブ開催を目指し、バンドの認知度を上げようと、初めて入場無料に。延べ約500人が来場し、躍動的なサウンドを楽しんだ。 ライブでは、代表曲「FLY AWAY」「RUNAWAY BOY」など16曲を熱唱。途中で二戸のゆるキャラ「浄法寺のねこ」も登場し、盛り上げた。 若い世代と一緒にステージをつくりあげようと、市内の学校などと連携。岩手県立福岡高の書道部員11人は、バンドが作詞作曲した北桜高の校歌「栄光」の歌詞を、4兄弟の演奏と歌に合わせて書き上げた。 事前にバンドと曲の構成を確認し、演奏時間に完成するよう練習した部員たち。音楽に合わせた書道パフォーマンスを、懸命に表現した部員の姿に、感動して涙ぐむ観客もいた。 この他、市立石切所小マーチングバンドの演奏や、地元の10代の若者4組が大人のバンド演奏に合わせて歌う企画も注目を集めた。 書道を披露した部員で、福岡高1年の小林こゆきさんは「書いている間は緊張したけれど、練習通りのパフォーマンスができた」と笑顔。同校1年の上田涼華さんは「お客さんの盛り上がりを感じ、良い経験になった。バンドの人気も上がってくれたら」と話した。 バンドのボーカルの佐藤和夫さんは「若者の協力に感謝する。初めて来場した人も多く、九戸城でのライブ開催に向けて走って行くストーリーを共有できた」と手応えを強調した。
デーリー東北新聞社