高速バスターミナルの人間模様『急きょ東京へ...キャンセル待ちの行方』『チケットの出発地と到着地が逆...』『実家に結婚あいさつ』ゴールデンウィーク直前の大阪駅JR高速バスターミナル
東京旅行を思い立ち乗り場に来た姉妹…すでにすべての便が満席
午後9時。2人組の女性が案内係に何やら相談しているようです。 (姉妹)「(Q何を聞いていた?)バスに乗り遅れた人がいますか、もしいたら私たちが乗ってもいいですかって。(Qどこに行く予定?)今から東京に」 2人は姉妹で中央アジアのキルギスから来日して、現在は日本の会社に勤めています。急きょ東京旅行を思い立って乗り場に来たそうですが、この日はすでに東京行きは全ての便が予約で満席でした。案内係に事情を説明して、直前のキャンセルを狙って乗り場で待つことにしたそうです。 西日本ジェイアールバスの案内係・小林郁人さんが、運転手に出発直前のキャンセル状況を聞きますが…
(案内係・小林さん)「チケットお待ちじゃない方が2名…」 (運転手)「あぁもう満席」 (案内係・小林さん)「満席!OKです」 (案内係・小林さん)「すみません…」 (姉妹)「残念」 (案内係・小林さん)「次が午後10時20分の2番乗り場のバスになります。どうしますか?待たれますか?」 (姉妹)「待ってみます。すみません」 肩を落とし、次のバスでのチャンスをうかがいます。
出発地と到着地が逆のチケットを持った人が案内係のもとへ
今度は男性が案内係のもとへ。チケットを見せて確認していますが…。 (男性に説明する案内係)「これ出雲市からですよ。逆逆」 (案内係)「(Q今は何があった?)出雲市行きの方だったんですけど、出発と到着地が逆になっているんですよ」 出雲市行きのバスに乗ろうとしていた日系ブラジル人の男性。ですが、男性が持っていたのは出雲市発・大阪行きのチケットで、逆だったのです。 窓口で案内係の人が一緒に説明します。 (案内係)「間違えて出雲市発で取っちゃったみたいで」 (窓口)「今日の便は満席なので。切り替えることができないんです。明日で、2人隣で1人だけ後ろでも大丈夫だったら、ご用意ができる。その3席しかないんですけど、それが取れるのが明日のお昼の3時なんですよ」 (男性)「ちょっと待って妻に聞いてくる」 男性は家族のもとへ… ブラジル人の妻も疲れた様子。子どももぐったりしています。実は直前まで家族でブラジルに帰国。今住んでいる出雲市に帰る途中でした。5分ほどの家族会議の末、再びチケットカウンターへ戻ってきました。 (窓口)「大阪駅を明日午後3時発の出雲市駅までですね」 (男性)「はい、そうです」 翌日の午後出発の便を買い直しました。 (男性)「(Q無事チケット取れました?)取れました!ブラジルに行く前に出雲で買ったんですね。だけど間違えました。私が全然チケットを見ていなかったよ」 新しいチケットを購入できましたが、まだ心配ごとが… (男性)「(Q家族は怒っていなかった?)大丈夫。心配だけ。でも問題はホテル。子どもがいるので。まぁしょうがない」 お父さん、家族のためにお疲れさまです。