愛媛県内大雨 中予で浸水害危険度「警戒レベル5(災害切迫)、土砂災害危険度が「警戒レベル4(避難)相当」
台風21号から変わった低気圧や前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込み、県内は2日夕方にかけて大気の状態が非常に不安定になる。松山地方気象台は2日午前10時46分、東予西部に大雨警報(土砂災害、浸水害)と中予に同(浸水害)を出し、2日夜のはじめ頃まで土砂災害への警戒を呼びかけている。 気象台によると、土砂災害危険度が東予で「警戒レベル4(避難)相当」、中予で「同3(高齢者等避難)」となっている。また、東中予で浸水害危険度が「危険」、東中予で洪水害危険度が「警戒レベル4(避難)相当」となり、ただちに危険度に応じた適切な防災対応を取るよう促している。 気象台によると、1日午前7時の降り始めから2日午前5時までの雨量は今治市大三島62・5ミリ、今治市玉川56・5ミリ、今治53・0ミリなど。3日午前6時までに予想される県内の24時間雨量は多いところで80ミリ。 2日に予想される最大風速は東予の陸上が12メートル、海上が15メートルで、波の高さは東予1・5メートル。 県は2日午前9時51分、県災害警戒本部を設置した。 八幡浜市大門の市道では石積みののり面が幅約13メートル、高さ約5メートル崩落し、市は付近を当分の間、通行止めにした。現場は市内中心部の傾斜地で、午前4時半ごろ近くの住民が市に通報した。けが人などはなかった。 大雨警報が出たため松山市は午前11時、松山城の四つの登城道を通行止めにした。
愛媛新聞社