高木豊氏

　DeNAは11月17日、それぞれソフトバンクを戦力外となった森唯斗投手、オリックスの中川楓投手、巨人の堀岡隼人投手と契約合意に達したと発表した。 【動画】8月11日の巨人戦、9回に主砲・牧が特大の逆転弾を放った場面 　森は徳島・海部高、三菱自動車倉敷オーシャンズを経て2014年にドラフト2位でソフトバンクに入団。2018年には37セーブをマークし、セーブ王のタイトルを獲得、プロ入りから7年連続で50試合以上に登板するなどタフネス右腕として知られる。今季は先発に転向し、6試合に投げて2勝3敗、防御率4・60だった。 　中川颯は桐光学園高、立大を経て20年ドラフト4位でオリックスに入団。今季はファームで21試合に登板、0勝1敗、防御率1・38。セ・リーグでは珍しい右下手投げ投手となる。 　堀岡は16年育成ドラフト7位で巨人に入団。150キロ超の速球が持ち味、今季一軍では3試合の登板にとどまったがイースタン・リーグでは43試合に登板し、5勝1敗、防御率1・87の成績を残していた。 　V奪回を目指すDeNAのオフの補強第一弾となった今回の3選手の獲得について、現役時代は大洋（現DeNA）で活躍。引退後は日本代表コーチも務めた高木豊氏が17日に更新した自身のYouTubeチャンネルで期待の声を寄せている。 　まず森に関しては「瞬間的に力を出したいタイプの選手」と表現。DeNAの救援投手陣、山崎康晃、森原康平、三嶋一輝の名前をあげ「優しい選手が多い」とした中で、そこに「修羅場をくぐってきている」森が加入することで、チームにプラスに働くとした。 　ソフトバンク時代は守護神として様々な経験を積んできた森の獲得については「森の気持ちの強さを買ったような気がする」と高木氏。 　また元オリックスの中川颯に関しては、右下手投げと変則右腕であることにも着目。「最近の傾向として変則（投手）が活躍する確率がすごい上がっている」と指摘。巨人・船迫大雅、日本ハム・鈴木健矢など他チームでも変則投手が活躍している土壌を踏まえ、中川も「活躍する可能性はすごくある」とエールを送った。 　また元巨人の堀岡に関しては「ボールに力がある」としながら、制球力が課題になるとした。 　様々な持ち味が期待できる3選手の獲得について「すごくいい補強をしたと思う」とまとめた高木氏。今季3位に終わったチームがいかに巻き返しを図るか、今後も注目となりそうだ。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]