家族4人で海外移住して3か月、親の心がぐらついた“次男のひと言”。「教育移住」のリスクを当事者が告白
子どもが移住生活に馴染めないリスクをどう考えるのか
海外教育移住を語る際、リスクとして語られることの一つは、子どもが現地の環境に馴染めないとか、語学の壁を超えられないという問題です。実際ねこ田家も、渡航3か月で下の子が学校への登校しぶりを経験したわけですが、こうしたデメリットはどう考え、対策を取っているのでしょう。 「我が家の場合は、『風邪やいじめとかでない限り、学校に行かないってオプションはないよ』と常々伝えていました。ただ周りを見ると、子どもが学校に馴染めずに苦労しているケースを見かけたことはあります。一般的に、セカンダリーと呼ばれる中学生以上の年齢になるとケアは大変になりますが、Y1(日本の小学1年生)の頃の学習面の問題は、マレーシアではサポートの選択肢が多数あります。 例えばインターナショナルスクールに籍を置きつつも(ビザのため)休学して一軒家を学校に変えた学童保育施設のような場所があったり、ローカルの幼稚園に入れたりすることもできます。セカンダリー以上の場合、学校に行きたくないと子どもが言うと、オンライン学習や家庭教師のようなチューターを雇うことで、学習のサポートはある程度できます。しかし環境自体がダメならどうしようもありませんから、こうなると帰国を選択される方が多い印象です。 マレーシアのインターは日本ほど高くはないものの、移住そのものは教育費に多額の投資をしている状態です。だからこそ、ダメならダメと諦めて、また道を模索する方が多いのではないでしょうか」 海外移住という言葉には、キラキラしたイメージも抱かれがちです。しかし実際の準備や子育てのリスクを聞くと、それって日本で子育てをしていてもよくある問題かもしれないなと気付かされることもたくさんあります。 皆さんは自ら海外生活を選んで送るという選択を、どう感じるでしょうか。 【ねこ田】 2023年末よりマレーシアはペナン島に教育移住中。9歳5歳の子どもたちは現在現地のインターナショナルスクールに通っています。教育移住のあれこれをInstagram(@necolife_penang)にて配信中。 <取材・文/おおしまりえ> 【おおしまりえ】 コラムニスト・恋愛ジャーナリスト・キャリアコンサルタント。「働き方と愛し方を知る者は豊かな人生を送ることができる」をモットーに、女性の働き方と幸せな恋愛を主なテーマに発信を行う。2024年からオンラインの恋愛コーチングサービスも展開中。X:@utena0518
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