水美舞斗と瀬央ゆりあ、舞台版ハイローでため息もれる男っぷり〈HiGH&LOW THE 戦国〉
宝塚歌劇団の水美舞斗と瀬央ゆりあがGENERATIONSやTHE RAMPAGEなど人気ダンス&ボーカルグループのメンバーと共演することで話題も注目も集めている舞台『HiGH&LOW THE 戦国』が1月29日、新宿の歌舞伎町のTHEATER MILANO-Zaで開幕する。 ムキムキな男性陣のなかで男役に挑戦中の水美舞斗と瀬央ゆりあ 初日を控えた28日、同所で通し稽古が公開され、水美と瀬央、GENERATIONSの片寄涼太、THE RAMPAGEのRIKU、藤原樹、浦川翔平が取材に対応し、本作の魅力を語った。 出演のオファーを受けたときの気持ちを改めて聞かれた水美は「宝塚歌劇団に所属させていただきながらも外部出演をさせていただけるのは大変光栄」としたうえで、「同時に男性の中で男として挑むのか、果たして何の役をさせていただくんだろうということは決まった時からワクワクしていました」と、にっこり。 瀬央も「LDHさんのHiGH&LOWという歴史のある作品の舞台化に携わらせていただいたことを大変光栄に思っています。身が引き締まる思い」とした。 舞台は、5つの国が群雄割拠するなかで、各国が自身の正義を貫くためにぶつかり、人と人がそれぞれの正義や思いをぶつけあう。そのぶつかりあいの根っこには心揺さぶる理由があった。それぞれの国に彼らの戦意を自身のものにしようとする何かが忍び寄り、やがて各国を巻き込んだ大合戦に発展していく。 水美は、乃伎国(のぎのくに)の城主を継いだ男・湧水、瀬央は片寄演じる須和国の若き指導者・黄斬の幼なじみである吏希丸を演じる。 2人にとって本当の男性たちが同じステージの上にいるなかで、男役として居るということは挑戦だったよう。 水美は「男役として宝塚で15年在籍して学んできたことを男性の中でさせていただくとなると、見本となる男性がたくさんいらっしゃるなかで、どうしたらより男性に見えるか、役に見合った男性に見えるかというところを相談しながら作っていく過程がとても興味深く楽しかったです。分かっているのにできないというもどかしさにもかなり苦労しました」 瀬央も「宝塚で培ってきた芝居であったり癖とかいろんなものが対リアルな男性と一緒に芝居すると邪魔になってしまったりすることが多々ありました。そこをゼロから芝居に向き合うつもりで作り上げられたらいいなと思いました」と苦労があったようだった。 取材に対応した他メンバー同様、稽古場での時間を楽しんだよう。 「宝塚から2人で出演させていただくと決まって、本当にドキドキしながらやってきたんですけれども、皆さんお優しくて楽しいお稽古期間でした。あっという間に初日を迎えるんだなって」と、水美。立ち回りの稽古でも、男性が多い稽古場では、普段とは違うスピードやパワーがあり、「ちょっと足を切ったらバック転してくれたりしてびっくりしました !」 瀬央も「限られた稽古時間のなかですごくストイックにハードにお稽古に臨まれている姿を見て、私もまだまだ頑張らないとなと刺激をいただきました」と話した。 通し稽古では、LDH版の大階段を駆け上がったり下ったりフル活用しながら物語を綴った。迫力たっぷりで美しい立ち回りやダンスシーンでは長い手足の動きに客席はくぎ付けに。登場するだけで舞台上はドラマティックに。水美も瀬央も真に迫る演技でオーディエンスの心を揺さぶった。 舞台は2月25日まで同所で。千秋楽には映画館でのライブビューイングもある。