桂南光、ざこばさん追悼 やしきたかじんさんに激怒した裏話など明かす 読売テレビ「あさパラS」で
落語家の桂南光が15日、読売テレビの情報番組「あさパラS」(土曜前9時25分=関西ローカル)に出演。12日にぜんそくのため76歳で亡くなった桂ざこばさんを追悼した。 真剣に落語に向き合うざこばさんが、落語ファン以外からも親しまれたのが、1992~98年放送の大阪・ABCテレビ「ざこば・鶴瓶らくごのご」だった。観客から募った三題噺を即興で繰り出し、笑福亭鶴瓶と渡り合い、ネタに悩む姿も笑いにした。南光は「落語はできるのに、三題噺ができひん。3回くらい泣いてました。できませんでしたって」と回顧。一方で正統派の落語を大事にしていたこともあり「これを落語と思われるのは悔しいって言ってました。兄さんやないとできない噺(はなし)があった」と振り返った。 筋を通す落語家だった。歌手・やしきたかじんさん(14年死去)が、司会を務める読売テレビの討論番組「たかじんのそこまで言って委員会」に遅刻してきた時に、謝罪も何もなく番組の収録がスタートしたことに激怒したことがあったという。また、ざこばさんの「代打」を務めた南光は「私が出て(別の出演者と)言い合いになったら、たかじんさんが止めにきた。私が『二度とこんな番組に出ない』って言ったら、ざこばさんから電話がかかってきて『そんなこと言わんと、代わりに行ってくれ』って言われた」と先輩の人柄をしのんだ。
報知新聞社