<長谷川育美>「ぼっち・ざ・ろっく!」結束バンドの歌い方 大きなステージも楽しい気持ちで
同フェスで、結束バンドは名だたるバンド、アーティストと共に名を連ねた。
「初めてのフェスですし、ちゃんとできるところを見せないとまた呼んでいただけないかも……と責任感もありました。ただ、ライブはやっている側が楽しいのが一番で、それは皆さんにも伝わります。自分がまず楽しむことを第一にやっています。初めてだけど、不安な気持ちで大きなステージに立つのは、失礼だと思っていました、そこに立てるようなバンドの振る舞いをしないといけないので、頑張りました。『ぼっち・ざ・ろっく!』や結束バンドの音楽をいろいろな人に知っていただける機会がたくさんあってうれしいです。アウェーは緊張するけど、逆にそういう場所行きたい。できることなら全人類に知ってもらいたい作品、音楽なので」
結束バンドのライブでの長谷川さんはりりしくも見える。ただ、最初から人前に出るのが得意なわけではなかったという。
「今は慣れただけで、全然得意じゃないです。声優の仕事を始めて、初めて自分自身が番組やイベントに出る機会があった時、不安すぎて前日は号泣していましたから。本当人生って何があるかわからないです。やっていきながら、楽しいと思えるようになってきたので、最初は苦手だと思っていたこともやってみないと分からないものなんです。バンドにしても、スタッフの方から『ぜいたくなカラオケだと思ってやって』と言われていたので、最初からやりにくさは全然なかったです。メンバーの皆さんに『声優さんは滑舌がいいから、メンバー紹介の名前がよく聞き取れる』って言っていただいたり(笑い)。
◇喜多ちゃんのキャラソンではない
結束バンドは、長谷川さんの歌の存在感も大きな魅力となっている。「これまでキャラソンがちょっとあったくらいで、お仕事で歌う機会は多くはなかったのですが、歌は大好きです」と長谷川さんにとって結束バンドで歌うことは挑戦だった。結束バンドの楽曲は、一般的なキャラソンともまた違う。