たったこれだけで相手の心を動かせる…「ありがとう」「すごい!」と一緒に使いたい"日本語最強の一文字"
相手を褒める時にあからさまな“ヨイショ”やお世辞と思われないためにはどうすればよいか。大手広告代理店で管理職をつとめる後田良輔さんは「言っていることは同じでも『も』を使うだけで、相手は『いつも自分のことを気にかけてくれている』という気持ちになり、嬉しさを感じてくれる」という――。 【この記事の画像を見る】 ※本稿は、後田良輔『今こそ使える昭和の仕事術 ビジネスマン30年生の経験がたった3分で身につく』(かんき出版)の一部を再編集したものです。 ■普通にしているのに誤解される… 「ぶすっとしている」「怒っている」「機嫌が悪そう」……。 自分は普通にしているのに周りから誤解されるもののひとつに表情があります。ビジネスはもちろん日常生活全般において、誤解は損以外の何ものでもありません。 そこでおすすめなのが「笑顔と上機嫌を訓練しておくこと」です。ポイントは3つあります。 ひとつ目は、目元。可愛い小動物を見るような優しい目線を意識してみましょう。 ふたつ目は、口元。微笑みを感じる口角の上げ方を、鏡を見ながら練習するのがオススメです。 みっつ目は、感謝の言葉を上機嫌に言うことです。「ありがとう」などのお礼の言葉を、何かしてもらった3秒以内に返せると上機嫌さを演出できます。 でも「そもそも楽しくないのに笑顔なんかしたくない」ですって? だいじょうぶです。研究によれば作り笑いであっても幸せホルモンと呼ばれる「セロトニン」が分泌されるとのこと。つまり笑顔や上機嫌の訓練は、相手の不快を避けるのはもちろん、あなた自身にもお得なことがおこる一石二鳥の効果があるのです。 「笑う門には福来たる」と昔から言うように、あなたの笑顔は相手にも伝染し、周囲みんなが明るくなります。笑顔で損することはありませんので、やらなきゃ損と言えるでしょう。 ■親切をいただいたらお返しする 「仕事を手伝ってあげたのに、自分一人で頑張りましたと上司に報告された」 「いつも甘えてくるのに、こちらが困ったときは助けてくれない」 人が何かをしてくれるのを当たり前と思い、自分中心で考える人がいます。そんな人は不義理な人と周囲に思われ、本人が気づかないうちに嫌われていきます。 逆にいただいた親切をきちんと覚えておき、感謝の気持ちをお返しする人は信用をえることができます。 「報恩(ほうおん)」という仏教用語があるように、恩に感謝し、それに報いる恩の循環は、あなたはもちろん周囲も幸せにしてくれます。 そのことを知っているVIPは、 「親切をいただいたら、それを忘れないようにノートにメモ書きする」 「『○○してくれてありがとうございます』と親切を具体化してお礼を言う」 などの恩を忘れない・お返しする行為を意識的に行い、みんなでほっこりしています。 あなたの誕生日を覚えている人に親近感を抱いたり、親の命日にひと言声をかけてくれる人に有難さを感じるのが、人の心と言うものです。 いただいた親切は忘れると損しかありませんが、覚えてお返しすると得ばかりが返ってくる魔法のような効果があります。