柿原徹也「音楽活動15周年」の扉を開く! 最新シングルの魅力を語る
カップリングも柿原さん “らしさ” があふれる曲揃い
――カップリング曲につきましてもお聞かせください。まずは『It‘s time to...』はどんな楽曲でしょうか? 柿原 この曲は、作曲・作詞・編曲と全部サイモン(SIMONSAYZ)がやってくれました。僕はこの曲に英語歌詞を入れたかったので、僕と同じ帰国子女ということもあって英語歌詞の楽曲に非常に長けているサイモンにお願いしました。 ――実際に完成した歌詞をご覧になった印象は? 柿原 じつは、完成版は最初に上がってきた時よりも英詞を多くしてもらっているんです。最初、サイモンは英語が得意でない人にも分かりやすい英語の歌詞を書いてきてくれたのですが、僕の希望でスラングも入るぐらいネイティブな言い回しなどを意識した英詞にしてもらいました。 ――レコーディングはいかがでしたか? 柿原 この曲は、メロディアスなところからいきなりラップが入ってくる部分があるのですが、たぶん音楽グループだったらラップ担当とメロディー担当が別々に歌ったりするところだと思うんですよ。その両方のパートをソロで歌わせてもらえるのは、もちろん難しくはありますが、僕としては得をしている気分で歌わせてもらいました。 とにかく大変だった『Give It To Me』に比べると、すごく歌いやすかったです。心地良いと言ったらいいのかな。「早くみんなもカラオケで歌ってみて!」と思っています(笑)。英語歌詞は難しいかもしれないけど、頑張って挑戦してみてほしいですね。 ――もう一曲のカップリング曲となる『アクト』についてもお聞かせください。 柿原 今作では僕より若い世代にチャレンジしてもらいたい気持ちがあったので、僕のバンドでギターを弾いてくれている馬渕直純くんにまた作曲してもらいました。 馬渕くんはとにかくメロディラインがすごくいい曲を作ってくれるんです。作詞はミズノゲンキくんにいい感じの歌詞を書いてもらいました。爽やかな感じだけではない、今の40代になった僕の落ち着いた雰囲気も感じるような歌詞にしてほしいと伝えて、今までに歌ってきた楽曲とは違う雰囲気の歌詞を作ってもらいました。 ――確かに、すごくフレーズが心に残る曲ですよね。 柿原 馬渕くんは、僕のライブでは自分で作ったこの曲が流れて、それに合わせてギターを弾くわけですからね。すごく嬉しいんじゃないかな。 ただ、ライブのセットリストに入れるのが難しい雰囲気の曲なんですよね。『It‘s time to...』とかなら「ここから別セクションですよ~」という感じでセットリストの中にポンと配置できると思うんですけど、『アクト』はこの曲への流れをちゃんと作った上で「ここでパッと花咲く」みたいな感じで聴かせる楽曲なので、前後の曲とのバランスをよく考えないといけないなって。実際のライブでこの曲を僕がどう歌っていくかも含めて、皆さんには楽しみにしてもらえたらと思います。 ――15周年に向けての第一弾というこのシングルですが、改めてどんな一枚になったと感じていますか? 柿原 僕のことを知っているファンの皆さんに聴いていただきたいのはもちろん、声優に興味のない人にも聴いてほしい一枚になりました。今回も良い曲ができたなって僕自身も満足できる、心から聴いてほしいなって思える……そんないつも通りのCDになったと感じています。
アニメージュプラス 編集部