<高校野球>春日部共栄・本多利治監督、来年3月末で勇退 一番安心して任せられる…後任は現部長の植竹氏 練習中、部員らに伝える じつは本多監督の教え子、高校時代「めちゃくちゃ伸びた選手」
来年3月31日付で勇退する春日部共栄高野球部の本多利治監督(67)は5日、来年度から現部長の植竹幸一氏(55)=春日部共栄高出=が監督を務めることを部員に伝えた。 退任を決めた春日部共栄の本多利治監督【写真2枚】 放課後の練習中に部員たちを集め、後任を発表した本多監督は「(新監督たちは)甲子園で勝つ野球を目標にやっていくと思う。しっかりついていってほしい」と選手たちに告げた。 植竹氏は同部の6期生。本多監督と同じ日体大卒業後、1992年から同部の部長を務めている。恩師を父親のような存在だと仰ぐ植竹氏は「いろいろ勉強をさせてもらった。監督の信条である明るく楽しく元気よくというカラーは壊したくない」と伝統を受け継いでいく覚悟を見せた。 本多監督は植竹部長の高校時代について、「大会で6割以上打って塁に出たらよく走る。アウトになったのを見たことがない。めちゃくちゃ伸びた選手」と回想。30年近く右腕となってきた教え子に、本多監督は「俺の野球をずっと見てきたから一番安心して任せられる。俺のことは気にせず好きにやってくれればいい」と全幅の信頼を寄せる。 植竹氏の監督就任に伴い、来年度から現コーチの増田剛氏(44)=春日部共栄高出=が部長を務める。同氏は16期生で高校時代、97年の選抜大会で8強、同年の選手権大会で16強入り。国学院大卒業後、2001年からコーチを務めている。