想定外…トンネル内に巨石多数、国道13号・福島西道路延伸工事、開通延期へ
国道13号福島西道路に整備中の浅川トンネル(仮称)内で想定を超える大きさの岩石が数多く見つかったことを受け、国土交通省福島河川国道事務所は14日、同トンネルを含む整備区間(延長6・3キロ)の開通を延期すると発表した。2026年度に開通する予定だった。新たな開通時期は未定としている。 同事務所によると、浅川トンネルは延長約1・8キロで、福島市平石と同市松川町浅川を結ぶ。トンネル内で爆薬を使い、大きな岩石を砕く作業が増えたため、開通時期の見直しが必要になった。防音扉を設置するなどの騒音対策をして工事を進めているが、夜間の施工は難しく、計画より時間がかかっているという。 周辺で行われた工事を踏まえ、当初は1メートル程度の岩石が見つかることを想定しそのままトンネル外へ運び出す計画だったが、想定を上回る大きさ、量の岩石が見つかった。大きなものは5メートルを超えていたという。 福島西道路は福島市南矢野目ー同市松川町浅川の延長14キロを整備する計画。同市南矢野目ー同市大森の延長7・7キロは10年3月に開通した。現在は浅川トンネルを含む残り6・3キロの整備が進められている。
福島民友新聞