今のカープには鮮度が足りない?【川口和久のスクリューボール】
瑞々しくないよ
緒方孝市監督には思い切った策を期待したい
広島が負けまくっている。すんなりとはいかないだろうと思ったが、15試合が終わって4勝11敗は予想してなかった。 ただ、俺が気になるのは勝敗じゃない。勝ったり負けたりは、ある意味、仕方ないし、まだ始まったばかりだからね。 それよりベンチの暗さ、選手の元気のなさだ。例えるなら……評判のいいブランド野菜を買おうと高級スーパーの売り場に行ったら、全部乾燥してくたくたになっていたというか……とにかく瑞々(みずみず)しさがないんだ。野菜話で引っ張るなら、カープの選手はいま、野球に鮮度を感じてないんじゃないかな。「こんなはずない」「もっとできるはず」と思っているだろうが、3連覇は、もう終わったこと。相手も補強しているし、自分たちの戦力も変わっている。うまくいってないんだから一度リセットしないと。 プロ野球の世界では、勝敗は監督、コーチの責任。なのに、選手が責任を感じ過ぎているようにも見える。ベンチは静かで、しらけてる。これじゃ勝てない。 カープ3連覇の強さの肝は、打線だった。先発投手が多少失点しても、それを取り返し、逆転勝利につなげてきた。また、それがあるからリードされても気持ちが切れず、いい相乗効果で投手が育ってきたと思っていた。ただ、今の状況を見ると、“育っていた”んじゃなくて・・・
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週刊ベースボール