鎌田大地の不遇は続く?「ラツィオで最も完成された3人組」伊紙はサッリズムを体現したトリノ戦の中盤を絶賛!次戦のスタメン争いの行方は… | セリエA
【欧州・海外サッカーニュース】MF鎌田大地が所属するラツィオは、上位浮上への足掛かりとなるトリノ戦を制し、イタリア紙は「サッリズムのトリオ」として先発した中盤3人を称えた。 【動画】DF2人を翻弄!伊解説陣が絶賛の鎌田大地のシュート!カリアリ×ラツィオ
スーペルコッパ・イタリアーナの開催により延期となっていたセリエA第21節トリノ対ラツィオ戦が日本時間23日に行われ、マウリツィオ・サッリ率いるラツィオが2-0と勝利し、7位へと浮上した。MF鎌田大地は左インサイドハーフのポジション争いに敗れ、公式戦4試合ぶりに出番なしとなった一方で、イタリア紙『Corriere dello Sport』は24日、トリノ戦に先発した中盤の3人を絶賛している。 「走り、守り、攻撃してゴールを挙げ」て至る所に出没した右IHのマテオ・ゲンドゥージを「Guendovunque(ゲンドゥージの名前の一部と“至る所”を組み合わせた造語)」と称賛。「カタルディとルイス(アルベルト)とでサッリズムのトリオだ」と評した。 昨夏に右IHの主力のセルゲイ・ミリンコヴィッチ=サヴィッチが退団すると、長らく「理想的な(中盤の)公式を求めてあらゆる模索を行ってきたサッリ」。開幕直後は「カマダでスタートし、それから(マティアス)ベシーノのほこりを払って再活用したほか、(ニコロ)ロヴェッラを抜てき」するなどしてきた。 ラツィオを指揮官はこれまでに「選手や序列の入れ替え」を繰り返したが、イタリア紙は「ゲンドゥージ&カタルディ&ルイスのトリオだけが、攻守両面において完全性を保証している」と主張。サッリが直近の公式戦4試合で起用した中盤の3人が「効果的でファンタジーがある」ベストな選択肢であるとの見方を示した。 「サッリズムの聖書、教義と言えば、中盤のゲンドゥージ&カタルディ&ルイス・アルベルトだろう。これが数試合前に花開いたばかりのラツィオで最も完成されたテルツェット(3人組)だ」と高く評価した。 ラツィオは、この3人が先発した直近の4試合で3勝を収めており、特にトリノ戦では「3人全員が勝利を決定づけた(ゲンドゥージとカタルディで2ゴール、ルイスがアシスト)」と指摘。「マウ(サッリのこと)が求めるようにローテーションの動きをし、縦を狙い、ボールを前後に運び、三角形のパス回しをし、相手のラインの間をかいくぐった。鉄のように強く、才能と規則性のあるトリオだ」とサッリズムを体現した組み合わせを絶賛した。 ただ、トリノ戦で鎌田と先発の座を競った背番号10番については、パフォーマンスを疑問視する声も聞こえる。地元ラジオ局『Radiosei』の番組に出演したラツィオOBのブルーノ・ジョルダーノ氏は高評価に苦言を呈したほか、『Il Messaggero』のアルベルト・アッバーテ記者もダイナミズムと闘志は認める一方で「ルイス・アルベルトは2アシストで試合を決めたが、彼のパフォーマンスは1時間にわたって最悪だった」と指摘している。
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