マイクロソフト、Xboxの携帯ゲーム機発売を計画 ただし実現は何年も先
マイクロソフト、Xboxの携帯ゲーム機発売を計画 ただし実現は何年も先
Microsoft Gamingの責任者を務めるフィル・スペンサーが、Xboxの携帯ゲーム機を発売することを計画していると明かした。ただし、実現までに何年もかかることを強調している。 「Xbox Series X」画像・動画ギャラリー スペンサーはBloombergの取材に対し、携帯ゲーム機の分野で「何かできると期待している」が、そうしたデバイスが実現するのは何年も先になると語った。 マイクロソフトは現在、プロトタイプの開発に取り組み、その可能性を検討しているとのことで、チームは市場調査から学んだことを基に携帯ゲーム機の構想を練っているそうだ。 短期的には、Xboxアプリが既存の携帯ゲーム機でよりよく動作するように改良することに注力するとスペンサーは付け加えた。「長期的には、デバイスを作るのが楽しいですね」とスペンサーは言う。「我が社のチームは非常に革新的なことができると思いますが、今起きていることを学んで知識を付けたいと考えています」 スペンサーはXboxのハードウェアで携帯ゲーム機市場に参入したいという希望を公言してきており、6月には、Xbox Games Showcaseに続き、IGN USに対して計画をほぼ認めていた。 「ハードウェア分野の将来は素晴らしいものです」とスペンサーは当時語っている。「チームはさまざまなフォームファクタやプレイ方法に取り組んでいて、私としてはすごくワクワクしています」 「今日はゲームについての発表でしたが、いずれプラットフォームに関してさらに詳しくお話する時間も設ける予定です。皆さんにお届けするのが楽しみです」 仮定上のXbox携帯ゲーム機が、ローカルでゲームをプレイすることに特化したゲームプラットフォームになるのか(Steam DeckやNintendo Switchのように)、それともクラウドベースの携帯ゲーム機になるのか尋ねられたスペンサーは、次のように答えている。「ローカルでプレイできることはかなり重要だと思います」 3月に行われたPolygonのインタビューでは、関連するセーブファイルとともにすべてのゲームにアクセスできるなど、携帯ゲーム機を「Xboxのように感じさせる」さまざまな機能を挙げていた。「新規プレイヤーを獲得するにはどんなものを作ればいいのでしょうか」とスペンサーは当時語っている。「今までプレイできなかったときにもプレイできるようにするには何を作るべきでしょうか」 昨年秋には、マイクロソフトと米連邦取引委員会(FTC)の裁判に伴って同社の書類が公開された。そのなかではXboxの携帯ゲーム機について触れられており、噂はさらに盛んになった。しかしスペンサーはその後、これらの計画は昔のものだと述べていた。 Xboxは以前、近い将来に新しいハードウェアが登場することを示唆していた。今年2月、マイクロソフトは複数年にわたるロードマップを発表しており、Xboxの次世代機についても言及されていた。
Wesley Yin-Poole