こっちのけんと、紅白初出場「ずっとドッキリだと思っていて...」
こっちのけんとが、大晦日(19時20分~)に放送される『第75回NHK紅白歌合戦』への出演が決定した。紅白初出場となる。 こっちのけんとのキャッチコピーは「緑のマルチアーチスト」。大学在学時アカペラサークルに所属、アカペラスピリッツ全国大会で2年連続優勝するなど高い歌唱力が特徴。また、楽曲制作や映像制作、デザインなど幅広いアーティストとして活動中。実体験をもとにした人間味のある、パワフルだけどどこか繊細な楽曲で、経験をしたことがなくとも 聞いた人が「自分事」として捉えてしまう共感性の高い歌詞が特徴のアーティストで、2024年5月に「はいよろこんで」をリリースすると、キャッチーなメロディーとその音楽に合わせて踊る「ギリギリダンス」がTikTokで流行した。 出場決定をどのようなシチュエーションで聞いたのか、という質問にこっちのけんとは、「昨日(18日)韓国から日本に帰ってきて、疲れて寝て、朝起きていつもどおり事務所に行って、今日ちょっと作業があったので、それをやろうと思っていたら、急に壁際に立たされて、ちょっと動画撮るぞって。年末のNHK紅白歌合戦の出演が決まりましたと言われて、もう訳がわかっていなくて」と突然の報告に驚いた様子。 続けて、「僕は紅白を目標に生きてきたんですけど、まさか現実になるんだというか、今の今までずっとドッキリだと思っていて。白いカーテンが落ちる瞬間まで僕だけドッキリの看板あるんじゃないかと思っていました。それで報告をいただいて、めちゃくちゃ泣きそうになったのですが、この後会見があるから、着替えることになって、一瞬で涙が引いて(笑)」と今の心境を詳細に伝えた。 また、この紅白出場を誰に伝えたいかという質問に、「まずは家族には伝えたいです。今年結婚もしましたし、妻にも報告したい。そして、兄や弟。同じ業界で、頑張って切磋琢磨しているライバルでもある兄弟に伝えたいと思いました。家族にはもしかしたらもう伝わっていて、連絡が今来ているかもしれないんですけど、ちょっと今見ないようにしていて。きっと見たら一瞬で泣いてしまうので、この後いっぱい泣きながら電話かけまくりたいと思います」と明かした。 1年を振り返って「この1年の前半は自分の双極性障害という躁鬱と戦った前半があって、それをもとに作ったのが『はいよろこんで』という楽曲で、出来たのが5月の末で、そこからありがたいことに自分のできることを全て発揮できるチャンスをいただいて。それに合わせて自分も成長しつつ、こっちのけんとのチームの皆さんも、今までこんな大舞台を経験したことないっていう人たちばかりだったので、全員で右も左もわからない手探りのまま、とにかく今できることを後悔ないようにずっと過ごしてきたので、楽しかったとか、嬉しかった、悲しかったみたいなこともまだ感じられてないまま突っ走ってきた1年だったと思っています」と、この1年を振り返った。 紅白ではどんなパフォーマンスを見せたい? という質問に、「テーマの『あなたへの歌』というのもあるので、僕と同じように人生に悩んできた人に向けて、自分が この場を借りてできることを全てここで出し切って、元気になるきっかけだったりとか、前を向けるきっかけになれるようなステージをお届けできればと思っています」と意気込みを語った。 紅白が一つの目標だったというこっちのけんと。目標が叶ったいま、次の目標を聞かれると、「次の目標かあ…。僕もずっと紅白がゴールだと思ってしまっていたので、いい意味で通過点にしないとなとは思ってはいるんですけど、今はちょっと紅白歌合戦さんが決まったということで頭いっぱいなので追いついてないです。でも、唯一考えていることで言うと、活動を続けていく上で、僕と同じような生きづらいと悩んでいる人たちを少しでも助けられたらなと思っているので、今のような活動を続けて、自分の人生で感じてきたことをノリノリの楽曲に乗せて、人のために歌い続けることは続けていきたいた」と活動への想いを明かした。 『第75回NHK紅白歌合戦』のテーマは「あなたへの歌」。司会は有吉弘行、橋本環奈、伊藤沙莉、鈴木奈穂子アナウンサーが務める。 『第75回NHK紅白歌合戦』の出場歌手は41組。紅組初出場は、ILLIT、tuki.、ME:I。白組は、Omoinotake、Creepy Nuts、こっちのけんと、Da-iCE、TOMORROW X TOGETHER、Number_i、新浜レオンの合計10組が初出場。 また、初出場者の中から8組が会見に出席した。 紅白歌合戦の選考にあたっては、 1.今年の活躍 2.世論の支持 3.番組の企画・演出 上記3つの点を中心に総合的に判断された。