大仁田厚、全日本プロレス社長を電撃訪問「8・24予定の俺の50周年記念大会に何人か参戦してもらえませんか?」
今年レスラーデビュー50周年を迎えた「邪道」大仁田厚(66)が13日、東京・湯島の全日本プロレスのオフィスを電撃訪問した。1974年4月14日の東京・後楽園ホール大会でデビューを飾った古巣の福田剛紀社長の部屋に荒々しく突入。「8月24日に川崎市内で、私のプロレスラーデビュー50周年記念大会を開催します。夕方4時半からを予定しています」と唐突に口にした。 「この日に全日本さんでも興行を予定しているのは知っていますが、何人か全日本プロレスの選手に参戦してもらえませんか?」と勢いに乗って乗り込んだ割には大仁田は紳士的な口調で要請した。 しかし、福田社長は「この日は後楽園ホールで大会を予定してますので、難しいです」ときっぱりと返答。 「全日本プロレスの試合は夜じゃないですか? ダブルヘッダーでお願いできる選手はいませんか? 社長のあなたがOKしてくれないか?」と食い下がった邪道だったが、最後まで福田氏は首を縦に振らず、話し合いは決裂した。 全日を後にした大仁田は「俺は全日本プロレスの新弟子1号として入団して、全日本プロレスのおかげでプロレスラーになれました。たまたま、川崎の会場からこの日なら空いていると提示されたのが、8月24日だった。この日は、日本時間でいうテリー・ファンクの命日なんだよ」と全日時代からの「兄貴分」テリーさんの名前を口にして、しんみり。 「もうなんていうか…。亡くなってもテリーにいたずらを仕掛けられてるんじゃないかって、思わずにはいられない偶然でさ。8月24日は俺の50周年記念大会と、テリーの一周忌をみんなで偲(しのぶ)ぶ大会にしたいんだよね」と希望。「テリーと一番つながりがあったのは、日本人でまだ生きているレスラーだと俺だろうし。俺が日本での一周忌をやってあげたいんだ。全日本プロレスは、俺とも、テリーとも縁が深い。だから、団体を代表して所属選手に参戦してほしかったんだよ…」と神妙な表情で話した。 2か月後に予定されている大仁田厚50周年記念大会は一体、どうなるのか? 会場の規定で2か月前の情報解禁といわれているため、まだ全ぼうは全く見えないが、大仁田の行動が“熱い”のだけは確かだ。
報知新聞社