ソフトバンクGの個人向け社債、引受手数料下がる-過去10年で初めて
ソフトバンクGは今年これまでに、国内企業として最も多い総額1兆2000億円を起債した。前年の同時点の5倍を超える。同社は社債以外にも資産を担保にしたマージンローンや、英アーム・ホールディングスなど出資先企業の新規株式公開(IPO)を実施しており、金融機関にとっては国内最大級の顧客となっている。
ソフトバンクGの後藤芳光最高財務責任者(CFO)はブルームバーグの取材に対し、同社は「リテール債市場の安定性を考え、証券会社の販売手数料を手厚く十分に供給してきた」とした上で、昨今、証券各社が他社の販売手数料を競合上低い料率で引き受ける事例が出てきたことから政策変更したとコメントした。
今回債の主幹事を務めた大和証券グループ本社の広報担当者は、引受手数料は企業との相対での契約であり、個別の事案についてはコメントは控えるとした。
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Takahiko Hyuga