小栗旬や浅野忠信らが参加『MIRRORLIAR FILMS Season6』12月公開決定!本ビジュアル&全5作品の場面写真
伊藤主税、阿部進之介、山田孝之らがプロデュースする短編映画制作プロジェクト『MIRRORLIAR FILMS Season6』が12月13日(金)より全国公開されることが決定した。 【写真を見る】小栗旬や浅野忠信らが参加『MIRRORLIAR FILMS Season6』12月公開決定 「MIRRORLIAR FILMS」は、2020年より始動したメジャーとインディーズの垣根を越えて映画を作り上げる短編映画制作プロジェクト。これまでにSeason1~5では俳優、映画監督、漫画家、ミュージシャンなどが監督した42本の短編映画を劇場公開。著名クリエイターの作品から一般公募作品まで、多彩な短編映画が集まっている。シーズン7には監督として加藤浩次、加藤シゲアキの参加が決まっており、注目クリエイターが続々とプロジェクトに加わっている。Season6にはジャンルレスでバラエティに富んだ作品が5作品収められている。 俳優として第一線で活躍し続ける小栗旬が映画『シュアリー・サムデイ』(10)以来、約13年ぶりにメガホンを取ったのは、連続テレビ小説「虎に翼」にも出演するなど、お笑い芸人としてのみならず俳優としても活躍する藤森慎吾を主演に迎えた『1/96』。日常へのストレスを抱えたサラリーマンで2児の父、成田が現実逃避をする一夜をモノローグ形式で描く。 TAO名義でスーパーモデルとして活躍し『ウルヴァリン:SAMURAI』(13)でハリウッドデビューを果たし話題を呼んだ岡本多緒が企画、監督、脚本、出演の4役に初挑戦した作品『サン・アンド・ムーン』。葬儀帰りのレストランで異母兄弟が繰り広げる会話劇が展開する。 ロサンゼルスで映画制作を学び、ショートフィルムを中心に制作している鬼木幸治監督作は、誰もいない河原に静かに佇む2人のチンピラと、2人の目の前に立つ、ゴルフクラブを握りしめた異様な男の物語『FAAAWWW!!!』。コミカルでありながらホラーテイストもただよう寓話的な物語が活写される。 90年代から様々な映画やドラマに出演し『マイティ・ソー』シリーズでハリウッド進出して以降、ますますボーダレスな活躍が目覚ましい浅野忠信が『R246 STORY 「224466」』(08)以来、15年ぶりにメガホンを取った『男と鳥』。撮影前に「ファンタジーの時代が来た事を確信しております!」と語っていた通り、ゾンビ侍に飛べない鳥、神などが登場する摩訶不思議な本作に、田中一平、阿部進之介、大原海輝、板橋駿谷らが出演している。 2001年生まれの写真家、映像作家の増田彩来が手掛けるのは、彼女の実体験に基づいたノンフィクションとフィクションの狭間にある「嘘のない感情」を表現した『カフネの祈り』。伊礼姫奈が主人公を演じ、祖父役の井浦新との記憶に思いを馳せる。田島令子、板谷由夏、山中崇らも参加し、増田監督自身が「21歳までの自分を全部注ぎこめた」と語る渾身の一作となっている。 今年5月より順次公開されているSeason5以降はシーズンごとに地域に拠点を置き、今回の『MIRRORLIAR FILMS Season6』は秋田県秋田市の「企業版ふるさと納税」の制度を活用した地方創生・シティプロモーション事業として、官民一体の実行委員会の組成、市民参加の制作・上映、映像制作ワークショップを行い、地域の学生など多くの人々が映画制作と触れ合う事を目的とした、一般参加型プロジェクトとなっている。小栗旬監督『1/96』、浅野忠信監督『男と鳥』は秋田市で撮影され、地域の魅力を発信する一環として制作された。さらには、10月に札幌国際短編映画祭でのプレミア上映、11月には秋田での上映イベントが既に決定するなど、プロジェクトはより広がりをみせている。 このたびSeason6の本ビジュアルも解禁。タイトルロゴとともに各作品のシーンが切り取られていて、日常を切り取った作品から、ファンタジーやホラー等、それぞれの作品のカラーが際立つビジュアルとなっている。 監督陣の個性が爆発したユニークな作品が揃っている『MIRRORLIAR FILMS Season6』。気鋭クリエイターの力作をぜひスクリーンで堪能してほしい。 ■<コメント> ●小栗旬(『1/96』監督) 「ありがたいことに物好きな方たちから、『また監督をやってみませんか?』というオファーを頂き、久しぶりにショートフィルムですが映画を撮ってみようと思います。テーマが『愛』ということで、最近は愛とはなにかを考えて過ごしておりますが想像や妄想を超えるイマジネーションを豊富に持っているタイプの人間では無いので、自分の実体験や周りにいる人間たちと会話してきたなかで、生まれてきた愛の形を私なりに表現できればなと作品に向き合っていきたいと思います。ご興味があればお楽しみにしていてください」 ●岡本多緒(『サン・アンド・ムーン』監督) 「主に海外で俳優として活動していた私は、日本語での演技を収めた宣材(リール)がないことに気づき、母国での活動も視野に入れ、私自身が演じたいと思う作品を自ら作ろうと決意したのがこの映画の始まりでした。当初はその目的だけでしたが、実際に作ってみると、思いがけず映画制作の魅力に惹かれ、今後も制作を続けていきたいと強く思いました。これを書いているいまは3作目の準備中であります。この作品が全ての始まりで、大きな起点となっているので、そんな大切な作品がMIRRORLIARに収録されることを非常に光栄に思っております」 ●鬼木幸治(『FAAAWWW!!!』監督) 「この度は『FAAAWWW!!!』をご選出いただき、素晴らしい作品と共に上映、配信が決定し、驚きと共に大変感謝しております。今作『FAAAWWW!!!』は超低予算の手作り自主制作短編映画ながら、錚々たる作品の中に仲間入りさせていただき、あまりの想定外な状況に、私自身は大変な緊張を覚えております。しかし、ご覧いただく皆様においては、肩の力を抜いてご鑑賞いただいて、もし楽しんでいただけたとしたら、これ以上ない幸いに存じます」 ●浅野忠信(『男と鳥』監督) 「ファンタジーの時代が来たことを確信しております!秋田はにあふれた場所なので、そこで撮影できることは私の映画をより魅力的なものにしてくれる事を確信しております」 ●増田彩来(『カフネの祈り』監督) 「人は人では変わらない、けど影響を受けるのも人で、そういう意味では人でしか変わらないんだと思います。それはもう会えない人とのことでもそうで。私たちは手遅れでやっと生きている。祈りがあるから人は生きれるんだと、私は思います」 文/スズキヒロシ