クロップは現ドルトムント指揮官ヌリ・シャヒンの相談役だった 「頻繁に連絡を取り合っている」
師弟関係は今も継続
7日(現地時間)、かつてボルシア・ドルトムントで活躍したヤクブ・ブワシチコフスキ氏とルカシュ・ピズチェク氏の引退試合がドルトムントの本拠地ジグナル・イドゥナ・パルクで行われた。この試合にはドルトムントで両氏の指導にあたったユルゲン・クロップ氏も姿を見せ、スタジアムを訪れたサポーターを大いに沸かせた。 クロップ氏は昨季終了後にリヴァプールを退団してからは休養期間に入り、公の場には殆ど姿を見せなくなっている。しかし、7シーズンにわたって指揮を執ったドルトムントは、クロップ氏にとって今でも特別なクラブのようだ。同氏はドイツ紙『Bild』の取材に応じ、今季からドルトムントの監督に就任したヌリ・シャヒン監督の相談役にもなっていることを明かした。 「我々は比較的頻繁に連絡を取り合っている。何人かの一線級の指導者はもうそれほど長い間仕事を続けられそうにない一方で、次の世代の人達が準備万端で控えているというのが現在の状況だ。私は彼らへの助言や助力を惜しまない。出来ることがあればサポートする」 ドルトムントは今季開幕前にFWセール・ギラシ、MFパスカル・グロス、DFヴァルデマール・アントンら即戦力を次々に補強し、ブンデスリーガでは優勝候補の一角に数えられていたが、開幕からの2試合では相手の守備を崩せずに攻めあぐねる時間帯が多く、シャヒン監督に対する批判の声も出始めていた。 しかし、クロップ氏はかつての教え子であるシャヒン監督には指導者としての素質があり、その手腕に疑問の余地はないと見ている。 「ヌリがこのクラブの監督であることは、私にとって驚くべきことではない。彼は以前から他の人より一歩先を進む存在だったからね。彼はスーパーな仕事をしているよ」 ドルトムントは、代表ウィーク明けの13日にブンデスリーガ第3節ハイデンハイム戦を控えている。シャヒン監督としてはそろそろ内容の伴った勝利でクロップ氏の期待に応えたいところだろう。
構成/ザ・ワールド編集部