一般会計当初予算は178億600万円 鴨川(千葉県)
鴨川市は19日、令和6年度一般会計当初予算案を発表した。予算規模は178億600万円で、前年度に比べ5・1%増。22日に開会する定例議会に提案する。 歳入では、一般財源の市税が定額減税などで42億9871万円(前年度比1・9%減)の見込み。使用料と手数料は7億3676万円(同7・8%増)、ふるさぽーと基金などの寄付金は6億円(同30・4%増)、財源不足を補う基金からの繰入金を14億5954万円(同25・2%増)に増額した。 依存財源は、地方交付税が48億3094万円(同0・8%増)。定額減税を補う地方特例交付金が1億3683万円(同755・2%増)、地方消費税交付金が8億476万円(同13・8%減)、国庫支出金が15億2483万円(同9・3%減)、県支出金が10億4747万円(同0・3%増)。借金の市債を13億8538万円(同50・6%増)とした。 歳出は、人件費を38億8513万円(同5・4%増)、扶助費を29億8744万円(同4・6%増)と計上。経常的経費は138億7501万円(同2・9%増)、投資的経費は13億7034万円(同22・9%増)となった。 新規大規模事業では、(仮称)江見公民館を建設する旧江見小学校跡地活用事業に5億4652万円、給食センターの設備改修などに1億4025万円、子ども医療費の無料化を高校3年生相当年齢まで拡大する子ども医療費給付事業に1億1917万円を計上。 この他▽市制施行20周年記念事業と表彰を合わせ96万円▽長狭、江見、天津小湊地区で実施する予約制乗合タクシー実証運行事業に2573万円▽出産後1年以内の母子を対象とした産後ケア事業委託料に100万円▽生後1カ月から12カ月までの母親を対象とした産後骨盤ケア事業委託料に24万円▽鴨川潮さい公園の芝生広場整備工事に2090万円▽天津小湊小校舎東側、東条小屋内運動場のトイレ改修など小学校施設改修事業に2667万円▽移動教室バス購入費に3795万円――など。 長谷川孝夫市長は「極めて厳しい財政状況にあっても、将来にわたって市民が安心して暮らせるまちづくりを推進するため、総合計画・総合戦略に基づく取り組み、新しい鴨川づくりに向けた事業に予算を配分した」としている。