JR北海道 緊急点検 脱線と類似条件の踏切「異常なし」
先月発生した貨物列車の脱線を受け、JR北海道は全道で似た条件の踏切を緊急点検したところ、すべて異常がなかったと発表しました。 脱線事故は先月16日、道南・森町の「鷲ノ木道路踏切」付近で発生し、JR北海道は踏切部分のレールの腐食が原因とみています。緊急点検は「海沿い」で「レール設置から30年以上」などこの踏切と似た条件の39の踏切を対象に行われました。 このうち、貨物列車が通過する24の踏切については既に異常がないことを確認しています。 JR北海道はきょうの会見で、貨物列車が通過しない残る15の踏切についても点検の結果、異常がなかったと発表しました。JR北海道は今後、過去の検査で異常がみられた124の踏切についても、条件を設けず点検する方針です。 JR北海道の島村昭志常務は「全道的に内陸部も含めて踏切の対象箇所を拡大して点検を行う」 と語りました。 また、事故の再発防止に向け、通常より検査の頻度を高くする「要注意踏切」を指定する方針も示しました。