【山形】衆議院選挙企画「候補者を追う」山形2区
YTS山形テレビ
「候補者を追う」、山形2区です。 立候補しているのは、届け出順に自民・前職の鈴木憲和さん、共産・新人の岩本康嗣さん、れいわ・新人の二藤部冬馬さん、国民・新人の菊池大二郎さんです。 「国が行う地方創生の様々な政策をこの山形に持ってくる。どこの県よりも山形の山形2区に持ってくる。この仕事をやらせてください」 自民・前職の鈴木憲和さん。 5回目の当選を目指します。 外務大臣政務官や党の青年局長を歴任してきたほか、今月発足した石破内閣では農林水産副大臣に再任されました。 また、公示前には総裁選で支援した茂木敏充前幹事長が応援に駆け付け、鈴木さんの4期の実績を評価しました。 鈴木さんは今回の選挙戦、気候変動により激甚化する災害への対策や持続可能な農業の推進などを訴えています。 「近い将来、わたしが決定権のある立場になることができたら、必ずこの国のどんな地域でも農業をやってそれで普通に農業をやったら暮らしていけて次の世代にその地域が繋いで行ける。わたしはこういう政策を心の底から実現したいと思っています」 選挙戦では主に遊説に力を入れ、有権者との対話を重ねている鈴木さん。 今後は市・町単位で個人演説会を開き、支持を訴えます。 地元の議員や分厚い組織力、推薦を受ける公明などの支援を軸に、大票田・米沢から全域への浸透を図ります。 「応援してくださるたくさんのみなさんがいますから感謝の気持ちで選挙やらせていただいていますしひとりでも多くのみなさんにお会いをして、私自身の思いを伝えていきたい」 「大企業ばかりが儲かって庶民の暮らしが犠牲になってきたのがこの10年間ではありませんか」 共産・新人の岩本康嗣さん。 今回、野党共闘による候補者の一本化が実現しなかったことから、共産の2区への擁立は7年ぶりとなります。 大学の生協職員などを経て現在は、党の置賜地区委員会の委員長を務めています。 「わたし生協労働者だったときにゴミを拾えと習っているんですよ。客商売だからでしょうか」 選挙戦では中小企業を直接支援して最低賃金を時給1500円へ引き上げることや、消費税減税といった消費者に寄り添う経済政策を訴えています。 「大企業優遇の政治を正すことで物価対策、国民生活に使う福祉の予算、財源を生み出していこうではありませんか。その仕事をできるのは企業献金を一円も受け取っておらない日本共産党だからこそです。大企業に気兼ねなく「社会に還元しなさい」このことを正面から訴えていきます」 選挙期間中、唯一の日曜日となったおとといは大票田・米沢市に狙いを絞り、大型商業施設の前など、およそ10カ所で街頭に立ったほか、個人演説会を開いて訴えを広げました。 「駆け寄って手を握ってくれる方も多いですし、それ以上に要望されるんですね。多いのは「物価高で困ってるんだ」と「どの政党でもいいから何とかしてくれ」と。そこに対する施策。それは中心的に訴えていきたい」 「今やるべきことは、大企業や資本家の声ではなく、困っている人たちの、地方に住んで困っている人たちの声を聞いて、政治にしっかりと届けることです。失われた30年を取り戻す経済政策。東北にこそ積極財政。れいわ新選組がそれをやります」 れいわ・新人の二藤部冬馬さん。 国政選挙でのれいわ新選組の擁立は県選挙区では初めてです。 二藤部さんは、公立中学校の英語教員などを経て2019年に大石田町議に初当選。 2期目途中の今年、国政に打って出ました。 地方自治体の財政難や低い給与水準、生活の不安定さが地方創生を阻んでいるとして、積極財政の必要性を訴えます。 また、消費税の廃止や社会保険料の減免による経済の底上げを目指します。 「消費税は廃止にしても皆さんの社会保障にはほとんど影響はありません。法人税減税のための穴埋め財源と言っても過言ではない消費税。この国をぶっ壊してきた消費税をまず廃止にする」 県内外から駆けつけるボランティアらとともに自らも選挙ポスターを貼って回る二藤部さん。 知名度不足が心配される置賜地域でも選挙戦を展開し、支持拡大を図ります。 「各地でですね、やはり住んでいる方々が重要視している政策というかですね、また危機感を共有しながら各地で戦っていきたいなという風なことを思っております」 「これほど地域地方の声が国政に届かなかったことはなかったのではないでしょうか。地域の本音をまさに今こそ国のど真ん中に届けようではございませんか」 国民・新人の菊池大二郎さん。 村山市議、県議会議員などを経験し、国政への挑戦は今回が初となります。 選挙戦初日、地元・村山市では、党本部から応援に入った榛葉賀津也幹事長と街頭に立ちました。 ガソリン・電気代の値下げや、減税によって手取りを増やすこと。災害対策が経済対策につながることなどを訴えています。 「人口減少、そして里山の農地の荒廃、ありとあらゆる分野での担い手不足、何かが間違ってきたのがいまの日本の姿なんです。今変えなくていつ変えるんですか」 陣営は大票田・米沢市での知名度不足を課題に上げ、米沢と村山に事務所を置く、2拠点体制をつくりました。 米沢では置賜が地元の選対本部長、舟山康江参議院議員をはじめ、地元の議員らがフル回転し、知名度アップを目指します。 さらに19日には、今回の選挙戦で初となる個人演説会を地元で開催。 これまで置賜が主戦場となってきた山形2区ですが、北村山を足がかりに支持拡大を図りたい考えです。 「二重苦、三重苦の状況にあるこの負担増の最たる地域が山形県であり、県2区なんだというところ、そのへんをしっかり県民目線で地域の声が国政の礎になっていくような思いを訴えていきたいなと思っています」