音の良さに全振り。オーディオマニア向けのAndroidスマホ登場
最新のiPad ProやiPad Airがまもなく発売となりますが、Apple(アップル)に限らず近年のタブレットでは、イヤホンジャックを搭載していないものも目立ってきました。 【全画像をみる】音の良さに全振り。オーディオマニア向けのAndroidスマホ登場 というより、私たちが見逃している可能性はありますが、スマートデバイスにおいて過去数年の間で、オーディオ専用ジャックが徐々に減ってきている傾向にあります。 そんな状況でオーディオ機器メーカーのMoondropが、熱心なオーディオファンのために特別に作ったと思えるような2つのイヤホンジャックを搭載した新たなスマートフォンを発表しました。 そのスマホというのが、今回ご紹介するスマートフォン「Moondrop MIAD01」です。見た目もNASAのミッションから持ち帰ったガジェットのようなレトロな白い筐体で、これだけでそそられる方も多いのではないでしょうか。
MIAD01のオーディオ特化の構造
さて、まずMoondropについて少し紹介しておくと、中国に拠点を置く平面駆動型ヘッドホンやインイヤーモニターといったオーディオメーカーです。 MIAD01は、Hi-Fiオーディオをサポートするというだけでなく、一般的な3.5mmに加えて4.4mmのイヤホンジャックを搭載しています。なのでスタジオ品質の機器もサポートできるように作られています。4.4mポートは最大で4Vrmsまでサポートしているので、接続にこだわる熱心なヘッドホンユーザー向けの仕様となっています。 Moondropが今年の4月にこのMIAD01を発表した際に、AndroidのSRCによるダウンコンバートを回避し、個別のLDOを備えた6層のゴールドシンクによるオーディオ回路が搭載されていると述べています。また、専用のCirrus LogicのMasterHIFI DACと、オーディオモジュールをスマホのほかの部分から分離するための追加のシールドも搭載されているとのこと。 さらに、ユーザーが自身の持つトラックを保存するための2TBの追加ストレージも備えています。 つまるところこのスマートフォンは、普段別でHi-Fiプレーヤーやサウンドレコーダーを持ち歩くような人に、オールインワンの製品を提供することを目的としていると考えられるわけですね。 実際にその市場がどれくらいかはわかりません。が、Moondropが製品ページに「商業的には意味を成さないかもしれない」と書きつつも、製品を発売したということはそれなりの市場規模があるのではないかと思います。