藤井聡太名人

　将棋の藤井聡太名人（竜王、王位、叡王、王座、棋王、王将、棋聖、21）に豊島将之九段（33）が挑戦する第82期名人戦七番勝負第2局が4月23・24の両日、千葉県成田市の「成田山 新勝寺」で指され、藤井名人が126手で勝利した。この結果、シリーズ成績は藤井名人の2連勝とし、初防衛に前進した。次戦は5月8・9日、東京都大田区の「羽田空港第1ターミナル」で指される。 【映像】ボリュームがすごい！藤井名人と豊島九段の昼食 　藤井名人が、大激戦を制し大きな2勝目を手にした。成田山新勝寺を舞台に争われた本局は、豊島九段の先手で相掛かりの出だしに。さらに工夫を見せてひねり飛車へと進行した。前例の少ない力戦ながら、受けて立つ藤井名人は動じることなく中央地点に角を据えて対応。構想の難しい将棋とあり、互いに持ち時間をたっぷり投入して難所の中盤戦へと突入した。 　豊島九段が陣形整備へ動くやいなや、藤井名人はのびのびと桂馬を跳ねて進攻。このままリードを拡大させていくかと思われていたが、競り合いへともつれ込み形勢は再び互角状態となった。白熱の終盤戦では両者秒読みの中、形勢不明の大激戦に。いずれも一歩も譲らぬ接戦となったが、天下一の終盤力を誇る藤井名人が鮮やかに流れを引き寄せ、激しいねじり合いを制して2勝目をもぎ取った。 　この結果、シリーズ成績は藤井名人の2勝。連覇に向けてリードを広げた。このまま藤井名人がシリーズ勝利へ前進を続けるのか、大激戦を演じる豊島九段が反撃を開始するのか。注目の第3局は、5月8・9日、東京都大田区の「羽田空港第1ターミナル」で行われる。 （ABEMA／将棋チャンネルより）