【陸上】駒大の佐藤圭汰が1万m衝撃デビュー 約30秒更新のU20日本新 箱根駅伝連覇へトリプルエースが好記録
◇陸上競技 八王子ロングディスタンス(25日、八王子市上柚木公園陸上競技場) 八王子ロングディスタンスが25日に八王子市上柚木公園陸上競技場(東京)で行われ、箱根駅伝で連覇を目指す駒澤大学のエース格、鈴木芽吹選手(4年)、篠原倖太朗選手(3年)、佐藤圭汰選手(2年)が出場しました。 【画像】駒澤大学 山川拓馬選手が笑顔でフィニッシュテープを切る 10000mの最終7組に登場した3選手は、武蔵野学院大学のワンジク・チャールズ・カマウ選手がペースメーカーを務めた第2集団でレースを展開。5000mの通過は13分50秒前後とハイペース。それにもかかわらず、今回初めてトラックで10000mのレースに挑んだ佐藤選手は「終始余裕を持ってレースを進めることができた。ラスト1周までは全然きつくなくて、良い感じで走れました」と振り返ります。 8000m過ぎ、佐藤選手がペースメーカーの前に出て、鈴木選手、篠原選手も続きます。負けじと、社会人の葛西潤選手(旭化成、創価大学OB)がこの集団を引っ張る場面もあり、日本選手トップ争いは4選手に絞られました。 9000mを過ぎて佐藤選手と鈴木選手の一騎打ち。最後は、佐藤選手がラスト1周で先輩を突き放し、日本選手トップでフィニッシュしました。 記録は27分28秒50。従来のU 20日本記録をなんと約30秒も更新する新記録を打ち立てました。「27分40秒を切れるとは思っていたが、20秒台でくるとは思わなかった」と話すのは駒澤大学の大八木弘明総監督。 恩師の想定を大きく上回る快走を見せた佐藤選手は、これで1500m、3000m、5000mでU20日本記録保持者となりました。また、初10000mにして、日本歴代5位、日本選手学生歴代2位にランクインしました。 「最低でも27分50秒切りぐらいを目標にしていた。思ったよりタイムが出たので、非常に良かった」と佐藤選手は記録については納得を口にしています。 しかしながら、「先頭のケニア人集団では全然勝負できない。自分がこれから目指していくところは世界のレベル。世界を見たら同年代でも26分台もいますし、ここで満足しちゃいけない。もっと上を見て頑張っていきたい」と気を引き締めました。