色紙には「足を止めない」 パリ五輪代表、田中希実選手が地元・兵庫県小野市を表敬訪問
今月末に開幕するパリ五輪で、陸上女子5000メートルなど2種目で代表に内定している田中希実選手(ニューバランス)は2日、地元・兵庫県小野市の蓬莱務市長を表敬訪問した。開幕に向け、田中選手は「スポーツの楽しさが伝わるような走りを見せられたら」と意気込みを語った。 田中選手は6月末、新潟市で開催された日本選手権女子1500メートル決勝で、パリ五輪の参加標準記録を突破し、5000メートルに続いて代表に内定。前回の東京五輪では、女子5000メートルと1500メートルに出場し、1500メートルでは日本人初の8位入賞を果たしている。 この日、小野市役所を訪れた田中選手に職員らから大きな拍手が送られた。蓬莱市長は「選手もコーチも世界の舞台に立つ、そんな成長に感動する。皆でエールを送りたい」と激励。 コーチとして田中選手を支える父、健智さんも同席し、「世界の壁はどんどん高くなっている。日本選手権で自らの力で勝ち取った権利を大事に育てていけたら」と話した。 田中選手は「足を止めない」と記した色紙を披露し、本番に向けて「とにかく考える前に足を出す。パリ五輪も不安しかないが、だからこそ私らしくいるには足を前に出し続けるしかないという思いで書いた」と決意を語った。