日米の観光交流、活発化へ 来年から、両政府が署名式
日米両政府は、両国間の観光交流を活発化するため、来年1月1日から25年3月末までを「日米観光交流年2024」とする。29日、両政府が東京都内で署名式を開いた。新型コロナ禍で弱まっていた姉妹都市間の交流強化や、旅行業界向けの博覧会を開催することで観光ビジネスを活発化する。 日本の観光庁は交流年を通じて、都市部に偏りがちな米国人観光客の地方への誘客を促す。コロナ禍後に低迷が続く日本からの海外旅行客の回復効果も期待する。 署名式のため来日した米観光団体「ブランドUSA」渉外部門の最高責任者アーロン・ウォディンシュワルツ氏は「両国で人気の野球などを通じたスポーツツーリズムを広げたい」と話した。 河野太郎デジタル相は署名式のあいさつで、事前審査を受ければ米国への入国審査が大幅に簡略化される「グローバルエントリー」制度の本格稼働で日米両政府が合意したとして、対応を急ぐ考えを示した。 日本の政府観光局によると、米国からの訪日客は10月の推計で約21万人。コロナ禍前の19年同月比は38.2%増だった。