休憩時間に神山選手（右から２人目）にサインをもらう児童ら＝大山崎町円明寺・大山崎小

　スポーツの秋―。トップアスリートと子どもたちが交流するスポーツ庁の事業が、乙訓地域の小学校であった。日本代表や実業団で活躍した経験を持つ元選手が児童に実技を指導し、夢に挑戦しようと呼びかけた。 【写真】子どもたちに授業したラグビー元日本代表はこの人! 　大山崎小（大山崎町円明寺）では、ソフトボールの実業団選手として活躍していた神山みどりさん（35）が体育の授業を行った。子どもたちは元気いっぱい体を動かし、ソフトボールに慣れ親しんだ。 　6年生83人が授業を受けた。まずは、体育館で走ったりボールを投げたりしてウオーミングアップ。その後、運動場に出てゴロを捕る練習とバッティング練習をした。神山さんは「すごい」「バットをこの位置で当てたらうまくいくよ」と児童に声かけやアドバイスをしながら見守っていた。休憩時間には、神山さんにサインやキャッチボールを求める児童もいた。 　神山さんは「やってもないのにできないと決めつけるのではなく、まずはトライしてほしい」とメッセージを送り、授業を締めくくった。 　参加した児童（12）は「バッティングが楽しかった。ソフトボールはあまりしたことがなかったけれど、またしたい」と笑顔で話した。 　長岡第六小（長岡京市長岡2丁目）でも小学4年生40人を対象に同様の授業があった。 　第6向陽小（向日市寺戸町）では、ラグビー元日本代表の大西将太郎さん（45）による授業があった。5、6年生96人がチームスポーツの魅力に触れた。 　大西さんは大阪府東大阪市出身。同志社大で学んだ。2007年のワールドカップ（W杯）フランス大会で、1次リーグ最終戦のカナダ戦で終了間際に同点ゴールを決めた。 　授業ではラグビーについて「互いを尊重して、強みを生かし、弱みを補い合う。みんなのクラスと同じ」と紹介。W杯の映像を映し「今までやってきたことだけを信じた。繰り返し頑張ることが自信につながる」と振り返った。児童たちに「友達をどんどん作って、夢を持って人生を進んで」と語りかけ、ボールを使ったゲームなどを指導した。 　参加した5年の児童（11）は「自分の可能性を信じて、いろんなことにチャレンジしたいと思った」と話した。