【オリックス】防御率1点台でも黒星先行…宮城大弥が歩む〝由伸ロード〟「もっと大きな選手になれる」
オリックスの左腕エース・宮城大弥投手(23)が〝由伸ロード〟を歩んでいる。4日に大阪市内の球団施設で契約更改に臨み、4000万円増の2億円でサインし「先輩方が抜けた中で始まったシーズン。何とか回ることはできたけど、チーム的にも自分的にも悔しい結果になった。いい形で終われるようにしたい」と振り返った。 故障離脱や打線の低調もあって7勝9敗と黒星が先行。防御率1・91と最優秀防御率のタイトルを狙える位置にいながら、今季最終登板となった10月6日の楽天戦(楽天モバイル)で規定投球回にわずかに届かず、悔し涙を流した。それでも「野球人生の中で一緒の経験をする人は少ない。そのおかげでもっとうまくなりたい、と改めて思うようになった。野球がうまくなれるチャンスと思う」と前向きに捉え、チーム関係者も「絶対に成長につながる。もっと大きな選手になれるだろう」とみている。 日本球界で無双してドジャースに移籍した山本由伸投手(26)も、オリックスで先発に転向して2年間は2桁勝利に届かなかった。2019年は8勝6敗で防御率1・95、20年が8勝4敗で同2・20といずれも好投しながら打線の援護に恵まれない不運が続き「あの頃の山本もツイてない試合が多かった。宮城もいろんな経験をして、日本を代表する投手になっていくと思う」(同)と期待は大きい。 「自分としては由伸さんの力だけだったのかな、と感じた部分もあったのでそこは投手陣のレベルを上げないといけない。チームとしても由伸さんがいなきゃ、と見られることもあると思うんで、そこを打破しなきゃいけない」とエースの自覚十分の宮城。来季からは山本の代名詞だった背番号18をつけるが、〝由伸の影〟を完全に払しょくし、大投手へ飛躍を遂げる。(金額は推定)
西山俊彦