仏大統領、左派連合からの首相指名を排除 政治空白続く
Elizabeth Pineau [パリ 26日 ロイター] - フランスのマクロン大統領は26日、左派連合「新人民戦線(NFP)」から首相を指名する可能性を排除し、27日に各政党との新たな協議を開始すると明らかにした。大統領府が発表した。 マクロン氏はNFP主導の政権が樹立されれば、直ちに他の全政党による不信任投票に直面することを考慮し、各党代表と協議を続けるという。NFPは中道左派の社会党から急伸左派「不屈のフランス」まで幅広い政党が参加している。 マクロン氏の発表は、どの陣営も過半数に届かない「ハングパーラメント(宙づり議会)」をもたらした7月の総選挙後の政治空白がすぐには解消されないことを示唆した。 NFPは先に、同連合の首相候補カステ氏の指名を話し合う場合以外に新たな協議には参加しない考えを示した。 極右「国民連合(RN)」はこれより先、NFPが推すいかなる首相候補も阻止すると表明。RNのバルデラ党首はマクロン氏との会談後、NFPは公共の秩序や国の経済生活にとって危険だと述べた。 マクロン氏が誰を指名するかは不透明だ。できるだけ幅広いアピールを持つ人物を選ぶとみられるが、議会の承認を得られなければ振り出しに戻ることになる。