収穫の秋のポイントは春 消費者が知らない「苗半作」 喜ぶ顔を見るために
2L、Lとは太さの規格です。目標は、太さと使い勝手のよさで人気の2Lの生産です。 藤谷祐司 代表 「人間と同じだよと言われることがあるんですけど、やっぱり小さい時に体づくりをしとけば、大きくなっても元気だよねって考え方のもと、どれだけいい苗を作るか」 そのために専用の土まで取り寄せました。あれから1か月、育苗器の種はハウスの中で長さ6~7センチの苗に育っていました。 藤谷祐司 代表 「パッと見て、ピンと伸びて、いい生育状況かなというふうに思います。草丈がしっかりそろっているので」 藤谷さんは、2Lの生産に自信を深めていました。 藤谷祐司 代表 「うちですと、7割いかないくらいが2L。そこを90%以上でやっていきたいという目標で」 果たして、どんな収穫の秋を迎えるのでしょうか? 真っ赤に熟した「紅ほっぺ」。 福山市芦田町の「立花いちご農園」です。収穫作業中の今月初め、クリスマス用の「紅ほっぺ」の苗づくりが始まりました。ポットの苗は業者から1週間前に取り寄せました。この苗を親株にして1本あたり50本の苗を作ります。 代表の立花さんいわく、「苗八分作」です。 立花いちご農園 立花和磨 代表 「苗八分作いうくらい、苗づくりが一番重要な作業なんですよ。ここで病害虫とかにやられると、その一年がけっこうダメージが大きいですね」 イチゴの苗はとても病気に弱いそうです。この苗も無菌状態のフラスコの中で培養されました。苗を増やす過程で葉を間引きますが、キズがつくと病気になるそうです。目指すは太い苗づくりです。 立花和磨 代表 「クラウンという茎の部分が太め、太いがっちりした苗を作らないといけない。収量がとれないといわれているんですね。時間と手間がすごくかかります」 しかし、苗を植えた後も温度の変化などで生育が止まることがあるため、農園では2年前、ハウス内の環境を自動制御するシステムを導入しました。苦労の種が尽きないイチゴ栽培ですが、客の喜ぶ顔を見るのが立花さんのやりがいなのだそうです。
立花和磨 代表 「まだちょっと頼りない苗ですけど、しっかり大きくして、いいイチゴ作れるようにがんばります」
中国放送
【関連記事】
- 「『ママ来たよ 起きて』 叫んだけれど息子(7)は息を引き取った」 明かされた両親の思い 眠気におそわれ赤信号で… 男(63)の後悔と下された判決
- アンガールズ・山根さん「未知の昆虫」大発見!その名は「モトナリ」 テレビ番組ロケで新種を捕まえる 国際的学術誌も認定「日本のコメディアンが発見した」
- 「瀬戸内海でも津波はすぐ来る」能登半島と“同じタイプ” 海底活断層が複数存在 地盤隆起のおそれも 広島湾の海底活断層は危険度“最高ランク”(Sランク)評価
- 「パンを食べながら私たちの後ろについて来ている男の子がいる」そのとき防災無線が流れ… 昨夜から行方不明だった男児(8)と判明 保護され家族の元へ
- 「バス停からの着信を最後に…」 娘(25)行方不明 8年帰り待つ母のノート