シャドーボクシングで汗を流す桑原拓　（カメラ・堺　恒志）

◆プロボクシング　▽ＷＢＡ世界フライ級（５０・８キロ以下）タイトルマッチ１２回戦　王者・ユーリ阿久井政悟―同級３位・桑原拓　（５月６日、東京ドーム） 　ＷＢＡ世界フライ級３位の桑原拓（大橋）が１６日、横浜市内のジムで練習を公開した。シャドーボクシングなどでキレのある動きを見せ、「虎になります。（イメージとして）虎は最強」と王者相手にどう猛に立ち向かうと宣言した。 　これまで、日本ボクシングコミッション（ＪＢＣ）が公認する日本ジム所属の世界王者は９８人。５月４日、ＩＢＦ世界バンタム級タイトルマッチで挑戦者の西田凌佑（六島）がエマヌエル・ロドリゲス（プエルトリコ）に勝ち、桑原も勝てば通算１００人目となる。「全力で西田選手を応援します。（１００人目を）狙います」と記念の王座奪取にターゲットを定めた。 　４日の誕生日で２９歳になり、２０代最後の年に迎えたビッグチャンス。初の世界戦で舞台は東京ドーム、２１年７月、日本同級タイトルマッチで対戦し、１０回ＴＫＯ負けを喫したユーリ阿久井政悟へのリベンジマッチと全てが整った。 　スピード、パワー、メンタル、スタミナとあらゆる面で３年前とは違う。 「リベンジを果たして夢である世界チャンピオンになりたい」。スピードスターが東京ドームという最高の舞台で９８人目の王者であるユーリ相手に最高の結果を目指す。 　戦績は２８歳のユーリ阿久井が１９勝（１１ＫＯ）２敗１分け、２９歳の桑原が１３勝（８ＫＯ）１敗。